材料研究所の紹介

材料研究所長 佐藤  彰


材料研究所では、これまで金属材料技術研究所で行ってきた金属材料に関する研究を基盤とし、これをさらに発展させて機構が掲げる中期目標の達成にベストを尽くす所存です。現在、研究職員約260名、外部研究者を含めると約500名、研究予算は大凡50億円で、3研究所の中で1番大きく、それだけ責任も重いと緊張しております。下図は機構の中期目標項目と材料研究所の研究を整理したものです。紙面が限られているため、今後大きく進めたいと希望する主なプロジェクトを紹介します。安全、健康、快適社会を実現する材料技術として超鉄鋼材料研究は「20世紀インフラの21世紀型再生プロジェクト」と考え鋭意遂行します。生体材料研究については、物質研のセラミックス生体材料の研究と緊密な連携の基に研究を進めます。環境・エネルギー材料技術としての超伝導材料研究は「21世紀新展開プロジェクト」として、物質研、ナノマテ研と共に機構一丸となり、これまでマルチコアプロジェクトで培ってきたポテンシャルを融合して推進します。昨年制定された「循環型社会形成基本法」に対する材料研究としてリサイクル鉄プロジェクトが開始されておりますが、本法律に相応しい新しい技術体系、法体系を構築するために現在遂行中の大規模調査を踏まえ、大量生産−大量消費−大量廃棄を根本から変革し、資源生産性を画期的に高める「脱20世紀プロジェクト」を立ち上げたいと希望しております。




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