シャルピー試験の結果を見ると、クロス角度1.5°の方は、上部棚エネルギー及び遷移温度が低温側へ移行しているのがわかります。すなわち,圧延時に導入した変形の違いによって,組織形成が異なり,結果,機械的性質に相違があることがわかります。せん断変形の有無が,組織微細化と集合組織形成に違いを引き起こす可能性があると理解しています。