これは,相当ひずみが1.5のときにせん断ひずみを4段階(0、1.08、1.92、2.29)に変えた場合のEBSDマップです。せん断ひずみの大きくなるにつれ,大角化の割合が増加しているのは明白です。同じ場所を観察したSEM写真からわかるように,各場所での初期オーステナイトは同じパンケーキ厚さ25ミクロンを持ちます。すなわち,大角化の増加は明らかに粒内の変形組織が異なることに起因します。せん断ひずみの導入が粒内の大角化を促進していることを意味します。