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EBSD

 

金属学では、組織というものを大変重視します。組織は、結晶構造や結晶方位の違いで空間を仕切ったものという見方ができます。一種類の結晶(相)で構成される材料では、結晶方位が組織の鍵となる因子です。結晶方位が同じ領域を結晶粒と呼んでいます。


結晶粒毎に結晶方位を測ることができれば、材料の(平均的な)物性をを議論する上で大変便利です。


最近、走査電子顕微鏡のなかで、結晶方位を自動で解析する方法がはやってきています。電子線後方散乱回折、英語の頭文字をとってEBSD法と呼ばれています。


私たちの研究室でも、箔の組織を解析するツールとして、頻繁に用いています。


出村

2009年5月21日木曜日

 
 
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