元素戦略センター関連イベント

ベッセマー+200研究会 1

1856年、H. Bessemerは、当時のパドル法に代わる空気底吹き法による鋼の製造方法を確立しました。以来、鋼の大量生産が可能になり、現在では年間10数億トンもの鉄鋼材を生産するに至っています。一方、このベッセマーの大発明から約200年後の 2050年に向けて、世界的に大幅なCO2排出削減目標が掲げられています。ベッセマーの発明以来続いてきた高炉−転炉法による生産は、今後どのように変化するのでしょうか。鉄鋼業界は大型設備産業でもあり、かつ社会資本および社会システムとの関係が強く、鉄鋼生産の転換には政治的・社会的戦略との連携が欠かせません。また、電炉+ミニミル法の比率が高い米国、各種製鉄法をバランスする欧州、先進・大型製鉄システムへの更新・集約を進める中国、量的拡大が迫るインド、高級鋼製造にしのぎを削る日本と韓国、原料産地に隣接するブラジルなど、それぞれが置かれた社会状況と省エネルギー・低環境負荷に向けた鉄鋼製造技術の到達度合いは異なります。
新たに発足した「ベッセマー+200の鉄と社会」WGでは、2050年の社会において必要とされる素材(鉄鋼)の使われ方や求められる製鉄・製鋼法などについて自由な議論を行い、今後の材料科学の開発課題に関する有用な示唆を抽出したいと考えています。予想される社会的制約の下で、鉄鋼製造だけでなく、他素材との競合も含めた現況にとらわれない様々なシナリオを幅広い視点から検討するべく、本シンポジウムからその第一歩を踏み出したいと存じます。さまざまな立場の方々のご参加とご意見を期待しております。
日時:2010年 3月 1日(月) 13:00-15:30
場所:東京大学生産技術研究所 An棟4階 中セミナー室1 (An401・402)

(小田急線東北沢駅7分・京王井の頭線駒場東大前駅10分)
〒153-8505 東京都目黒区駒場4-6-1
13:00-14:15 「ベッセマー+200の鉄と社会」WGの紹介
醍醐 市朗 WG主査
講演 「2050年に代おけるprimary/secondary steel比率の推計」
醍醐 市朗(東京大)
講演 「各種製鉄法に必要なエネルギーと発生する副生成物」
片桐 望(物材機構)
14:15-15:30 パネル討論会 —2050年代における製鉄法: 予測の観点・論点・可能性−
梅澤 修(横浜国大),醍醐 市朗(東京大),片桐 望(物材機構)
「薄スラブ連続鋳造+ミニミル圧延について」
「国内製鉄設備の能力と寿命」


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