「AtomWork-Battery」は固体電解質および正極材料に関する文献から抽出した電池材料の化学組成、材料作製プロセス、組織構造、基礎特性など と充放電特性データを収録したデータベースです。
本データベースはJST共創の場形成支援プログラム 先進蓄電池研究開発拠点、NIMS全固体電池MOP、NIMS技術開発・共用部門の支援によって、開発いたしました。収録されたデータは先進蓄電池研究開発拠点のアカデミアメンバー、NIMS全固体電池MOPの企業メンバー、およびNIMS研究者に無料配布を始めております。
プロジェクトメンバー、NIMS研究者以外の方でも、ご興味がございましたら、問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
AtomWork-Batteryは、固体電解質と正極材料を中心に据えたデータベースです。
多くの研究論文を自然言語処理技術と独自に開発した文献自動分類ツールによりスクリーニングしました。このように抽出した論文から高度な材料知識を有し、データ標準化の訓練を受けたエディターによって、さまざまな様式で記述されている化学式や結晶構造を統一化し、収集しました。また、図表に示された在両側性と電池特性データもデジタルライズし、統一的なテーブル形式に変換し、材料物質の化学組成、合成方法、物質特性、電池セルの構成と電池特性およびその測定条件など、多岐にわたるデータを収録しました。
さらに、材料物質の物性をより理解するため、AtomWork-Batteryは既存の無機材料データベースであるAtomWork-Advanceと一部リンクしています。このリンクにより、AtomWork-Advanceに含まれる結晶構造の詳細なデータを活用し、材料物質特性と電池特性を統合させることができます。
現在、AtomWork-Batteryには800を超える論文から収集された3,500以上の材料の基礎特性と充放電特性データを含む電池特性データを収録しています。
・材料・物質
試料物質、合成方法、化学組成、結晶構造、イオン電導度、活性化エネルギー、拡散係数
・電池特性
電池セルの構成、充放電容量、充放電サイクル特性、電流・電圧
※2024年3月分までの累計
※公開用データセットは一部絞り込みを行っています。
無機材料データの収集と利活用. Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan. 30 [427] (2023) 310-316
チーフエディター
・徐 一斌 (2020年10月~現在)
エディターリーダー
・Wu Yen-Ju (2021年10月~現在)
エディター
・方 蕾 (2021年9月~現在)
・李 惠萍 (2021年10月~現在)
・林 繁信 (2022年10月~現在)
・大石 郁子 (2023年4月~現在)
・高田 忠信 (2021年4月~2024年3月)
システムエンジニア
・崎下 雄稀 (2024年6月~現在)
・沖山 和人 (2024月5月~現在)
・小菅 勝 (2023年9月~2023年6月)
・坂入 雄大 (2020年4月~2023年9月)
デジタライズ担当
・清水 奈津子(2021年7月~現在)
国立研究開発法人物質・材料研究機構
マテリアル基盤研究センター 材料設計分野 データ駆動型無機材料グループ
e-mail:XU.Yibin=nims.go.jp ([ = ] を [ @ ] にしてください)