第7回 ナノ材料科学環境拠点シンポジウム開催報告
開催報告
2013年12月20日(金)、一橋講堂(東京・千代田区)において第7回 ナノ材料科学環境拠点(GREEN)シンポジウムが開催された。
本シンポジウムは、民間企業の研究者(全体の60%)を中心とした380名の参加者のもと、文部科学省研究振興局担当審議官山脇良雄氏、科学技術振興機構科学技術イノベーション企画推進室研究監/GREENプログラムオフィサー古川雅士氏にご挨拶いただいた後、次世代蓄電池への挑戦をテーマに進められた。まず、国内外の研究動向に関して、JST次世代蓄電池加速プロジェクト総合チームリーダーである首都大学東京金村聖志教授(GREENリーダー)に「革新電池の技術課題とその可能性」について、次に米国エネルギー省「エネルギー貯蔵研究ハブ」研究担当副拠点長のDr. Markovic(アルゴンヌ国立研究所)に「米国における動向」について、そしてトヨタ自動車株式会社の岡島博司氏に「企業動向」についてお話いただいた。さらに当拠点における研究事例として、昨年4月に設置した「全固体電池」および「リチウム空気電池」特別推進チームの最新成果を紹介した。最後に、総合科学技術会議議員でもある東京大学橋本和仁教授に科学技術政策に関わる立場から「次世代蓄電池研究への期待」についての特別講演をいただき、シンポジウムをまとめていただいた。
参加者は開会から閉会までほとんど席を離れずに熱心に聴講され、さらに懇親会へも多数が出席されて、このテーマへの強い関心が示された。
第7回 ナノ材料科学環境拠点シンポジウムの様子
ご挨拶
文科省 研究振興局担当審議官 山脇良雄氏
NIMS 潮田資勝理事長
JST/GREENプログラムオフィサー古川雅士氏
講演
GREEN 魚崎浩平拠点長
首都大学東京 金村聖志教授(GREENリーダー)
GREEN 高田剛 全固体電池特別推進チームリーダー
GREEN 久保佳実 空気電池特別推進チームリーダー
アルゴンヌ国立研究所 Dr. Markovic
トヨタ自動車 岡島博司氏
特別講演
東京大学 橋本和仁教授
橋本和仁教授(右)と魚崎拠点長(左)
閉会挨拶
室町英治理事