スピン模型による希土類磁石の磁気異方性に関する有限温度特性の解析
日本物理学会第71回年次大会
概要
磁石材料の特性は、物性値や構造特性が複雑に絡むため統一的な理解を困難にしている。特に磁気異方性の有限温度下における性質を理解することは,理論・実用両方の観点から重要な課題となっている。本研究では第一原理電子状態計算より得られたパラメータを念頭に、実際の原子配置を模した古典Heisenbergモデルを構築した。講演では,モンテカルロ法を用いて磁気異方性の温度特性に対する交換結合や結晶場の影響を解析した結果について報告する。