低希土類濃度鉄基化合物の電子論と新磁石探索の今後の方向
日本学術振興会147委員会第2分科会
概要/Abstract
新規磁石化合物の可能性を検討するために実施している、計算科学的手法を用いた低希土類濃度磁石の理論研究を紹介する。まずThMn12構造を有する1:12系窒素侵入型化合物NdFe11TiNを例に、チタンや窒素が磁気物性値に与える影響を第一原理計算と結晶場理論に基づいて考察する。ついで希土類元素、侵入型元素などを変えた計算結果を報告し、磁石性能向上の可能性を議論する。また系統的な物質探索や有限温度磁性の解明などの計算技術課題と展望を概観する。
その他特記事項
科研費新学術領域「コンピューティクスによる物質デザイン」、次世代スパコン戦略プログラム、CMSIの支援を受けた