Sm2Fe17N3微粒子の単結晶構造解析
日本磁気学会学術講演会
井波暢人 ( KEK )
武市泰男 ( KEK )
上野哲朗 ( NIMS )
斉藤耕太郎 ( KEK )
佐賀山遼子 ( KEK )
熊井玲児 ( KEK )
小野寛太 ( KEK )
Abstract
Coey や Iriyama らにより発見されたSm2Fe17N3は、大きな飽和磁化とκ>1の硬さパラメータを持ち、高い最大エネルギー積を実現する可能性のある強磁性化合物である[1,2]。
しかしながら、Sm-Fe-N は約650˚CでFeとSm-N に分解するため焼結が困難であり、Sm-Fe-N微粒子を樹脂で固めたボンド磁石のみ実用化されている。
Sm-Fe-NやFe-Nなど微粒子の磁石材料の研究開発を進める上で、結晶構造や窒素サイトの位置などを正確に決定することは極めて重要である。
われわれはSm2Fe17N3微粒子の1粒子をピックアップして結晶構造解析を行う手法を開発し、単一の Sm2Fe17N3微粒子の単結晶構造解析に成功したので報告する。
しかしながら、Sm-Fe-N は約650˚CでFeとSm-N に分解するため焼結が困難であり、Sm-Fe-N微粒子を樹脂で固めたボンド磁石のみ実用化されている。
Sm-Fe-NやFe-Nなど微粒子の磁石材料の研究開発を進める上で、結晶構造や窒素サイトの位置などを正確に決定することは極めて重要である。
われわれはSm2Fe17N3微粒子の1粒子をピックアップして結晶構造解析を行う手法を開発し、単一の Sm2Fe17N3微粒子の単結晶構造解析に成功したので報告する。