ESICMMでは、
・新規物質探索の決め手となる理論や計算科学の分野を担当する「電子論グループ」
・特性発現機構解明に欠かせない微細領域の組織解析の分野を担当する「解析評価グループ」
・高度な組織制御技術を駆使し研究成果の工業化に不可欠な材料創製分野を担当する「材料創製グループ」
の3グループにより研究を行いました。
電子論グループ
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電子論グループは結晶磁気異方性などの磁気物性値の高精度計算、界面や表面を含むより大規模な系での物性値予測、保磁力の微視的理論解析、磁化反転と伝搬にかかわる理論の整備、第一原理計算による高性能磁石化合物の探索などのテーマに取り組み、計算物質科学イニ シアチブ(CMSI)を軸に拠点間で連携して理論共通基盤を開発整備し、計算主導の材料開発手法の構築しました。 |
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グループリーダー 三宅 隆 (AIST) |
【参画機関】 | 産業技術総合研究所、東北大学、東京大学物性研究所、物質・材料研究機構、東京工業大学、東海国立大学機構名古屋大学、北陸先端科学技術大学院大学、兵庫県立大学 |
解析評価グループ
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解析評価グループは、既存の磁石材料および材料創製グループが創出する種々の材料の組織および磁性を最先端の解析技術を駆使して、多面的マルチスケール解析で徹底的に解明し、理論との対比、材料創製グループへの提言を行いました。電子顕微鏡およびアトムプローブを駆使した解析に加えて、Spring-8やJ-PARCなどの先端大型研究施設での構造解析及び磁気分光とイメージング、熱力学的および速度論的側面からの磁石材料の基盤研究、単一粒子の磁化反転挙動解析、マイクロマグネティックシミュレーションによる複雑構造を持つ磁石の磁化回転挙動の解析などの研究を行うことにより、保磁力と微細構造の因果関係を解明し、高保磁力磁石開発の指針を示しました。 |
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グループリーダー 宝野和博 (NIMS) |
【参画機関】 | 物質・材料研究機構、東北大学、高エネルギー加速器研究機構、高輝度光科学研究センター |
材料創製グループ
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材料創製グループは、既存磁石材料の高性能化と新規磁石材料の創製のため,バルク材料における組織最適化プロセス、薄膜プロセス、ナノ・メゾ粒子によるビルドアッププロセスなど、種々の手法による材料開発を行うとともに,電子論および解析評価グループとの連携により,理論と解析に基づく材料設計指針を確立いたしました。 |
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グループリーダー
杉本 諭 (東北大学)
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【参画機関】 | 東北大学、物質・材料研究機構、京都大学、東北学院大学 |