触媒機能材料グループ

本グループでは、有害物質の分解・除去に重要な役割を果たす機能性触媒材料の研究を行っています。特に、自然光のみの利用で有機・有害物質を分解できる可視光応答型光触媒材料と、被毒耐性と環境浄化活性を兼ね備えた貴金属フリーの金属間化合物触媒の開発を重点的推進しています。さらに、これらの材料開発を効率的に進めるため、計算科学を利用した表面・界面物性の知見を基に優れた環境再生材料の理論設計を行っています。

ジオ機能材料グループ

46億年の地球史の中で検証と淘汰された「自然の循環」に注目し、環境汚染、地球温暖化問題を解決し、循環型社会の実現を図る。そのために、地球を構成する主要な岩石鉱物(ジオマテリアル)およびその仕組みを模倣・技術化・利用(ジオニクス)することにより、ユビキタス元素よりなる超低負荷環境材料、安全・安心・快適な材料、高機能性環境浄化材料、機能性ナノ複合材料、材料を創出し、その素材としての応用をめざす。

基礎プロセスグループ

本グループでは、光触媒効率の改善のために、理論的・実験的に光触媒素過程の研究を行っています。第一原理計算を用いた理論的研究では、光触媒反応の素過程について実験では簡単に得られないような知見が得られます。われわれは、これらの理論的研究結果に基づいて新しい光触媒を設計し、より高い効率を持った光触媒の合成に取り組んでいます。

Our Mission

有害物質による環境汚染や二酸化炭素による温暖化などの地球規模の環境問題が深刻化する中、環境低負荷型浄化技術の研究開発に対する社会的な要請が年々高まりを見せている。

環境再生材料ユニットが取り組む次世代環境再生材料の研究開発のプロジェクトでは、持続可能な社会の実現に向けた、環境再生・修復技術に貢献する革新的な物質・材料の開発・創製、およびその基礎研究を行うことを目的とする。具体的には、大気・水・土壌などの環境における有害物質の選択的固定・貯留や物質変換による無害化を可能にする材料のナノレベルでの開発・創製、およびその機能のブレークスルーを図るための基礎・基盤研究を行う。

この目的を達成するために、本プロジェクトにおいては、NIMSの環境再生関連材料(光触媒、金属間化合物触媒、機能性メソポーラス材料、ジオマテリアルなど)及び表・界面反応の理論研究における英知を結集し、分野の壁を超え融合を図ることによって、物質・材料が持ちうるポテンシャルを最大限に引き出し、これまでにない環境浄化&修復材料・システム・方法論の開発に、多角的に挑む。


ユニット長 葉 金花

Latest News最新情報

  • > 法人名称が変更になりました 2015.4.1.
      新)国立研究開発法人 物質・材料研究機構
      旧)独立行政法人 物質・材料研究機構
  • > 次世代環境再生材料の研究開発プロジェクト始動 2011.4.1.
  • > 環境再生材料ユニット始動 2011.4.1.