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近年、半導体発光素子として未踏の波長領域である遠紫外領域(200nm近辺)で発光する発光素子材料開発への要求が高まっています。私たちは原材料を注意深く精製し、高温・高圧法により高純度六方晶窒化ホウ素単結晶の成長に成功し、この物質固有の特性として波長215nmの非常に強い発光を発見しました(左図)。さらに、六方晶窒化ホウ素の劈開面を利用して、表裏両面を反射面とするレーザ共振器構造を作製し電子線を入射して試料を励起したところ、この波長215nmの発光がレーザ動作に特有のいくつかの現象を起こす事を見いだし、室温レーザ発振を確認しました。 コンパクトで高効率な遠紫外発光素子には、多方面の応用が考えられます。たとえば光触媒による環境汚染物質の分解処理法用光源として、あるいは光記録デバイスの高集積化、蛍光灯の励起光源としての利用、病院や食品加工などに用いられる殺菌用水銀ランプの半導体発光素子への置換など産業に及ぼす影響は新しい用途展開も含め、はかりしれないものがあります。私たちのこの発見と、近年盛んに研究されているコンパクトな電子線源(カーボンナノチューブやダイヤモンドなど)を組み合わせ、容易に遠紫外線光源が実用化できると期待されます。 (発表文献:英国科学雑誌ネイチャーマテリアルズ、第3巻、p404-409、2004年 )
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