SIPシンポジウム
大型精密鍛造シミュレータを用いた革新的新鍛造プロセス開発と材料・プロセスデータベース構築
2014年から開始した戦略的イノベーション創造プログラム (Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program, SIP)は、総合科学技術・イノベーション会議が自らの司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野の枠を超え、科学技術イノベーションを実現するために創設された。その中の1つのテーマが「革新的構造材料」であり、航空機用樹脂の開発とCFRPの開発,耐熱材料・金属間化合物等の開発,セラミックス基複合材料の開発、マテリアルズインテグレーションの4テーマが実施されている。耐熱材料のテーマである「大型精密鍛造シミュレータを用いた革新的新鍛造プロセス開発と材料・プロセスデータベース構築」では、航空機材料として使われているTi合金やNi基超合金を対象に、1500トン鍛造シミュレータを用いて、鍛造条件を考慮した信頼性の高いデータベースを作成し、これに裏付けされた塑性加工モデリング技術、組織および力学特性予測モデリング技術の開発を推進している。プロジェクト最終年度に至り、これまでのプロジェクトの研究成果を広く発信するとともに、プロジェクト終了後の1500トン鍛造シミュレータ活用のための運用体制を含め、企業が実用化・事業化を見据えて、プロジェクト成果を活用していく方策、あるいはオールジャパン体制でのイノベーション創出への取り組み等について議論する。
本シンポジウムはSIPキャラバンの一環として行われるもので、SIP構造材料参加メンバーだけでなく、参画していない研究者・企業の方々も参加可能です。奮ってご参集下さい。
会場
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS)
千現地区 (茨城県つくば市千現1-2-1)
研究本館1階 第一会議室
日時
平成30年12月14日 (金)
10:00 – 17:15 (交流会 17: 25 – 19:10)
参加費
参加費無料 (交流会にご参加の方 : 2,000円)
プログラム
10:00-10:05 | 開会挨拶 | NIMS理事長 | 橋本 和仁 |
10:05-10:10 | SIPプログラムディレクター挨拶 | 東京大学名誉教授 | 岸 輝雄 |
10:10-10:15 | 来賓挨拶 | 内閣府官房審議官 | 黒田 亮 |
10:20-10:40 | SIPプロジェクトの成果報告 (主に材料研究関係) | SIP拠点長/NIMS | 御手洗 容子 |
10:40-11:10 | 大型プレス鍛造技術の現状と将来展望 (SIPの5万トンプレス鍛造の紹介) | SIP共同拠点長/日本エアロフォージ | 藤田 陽一 |
11:10-11:30 | 1500トン鍛造シミュレータの紹介 | NIMS鍛造PF | 黒田秀治 |
11:30-12:00 | 小型鍛造シミュレータと1500トン鍛造シミュレータ による塑性加工データベース構築 | 岐阜大学 | 吉田佳典 |
12:00-13:10 | 昼食 | | |
13:10-13:40 | Ti-17の鍛造とその組織・特性予測 | 神戸製鋼所 | 逸見義男 |
13:40-14:00 | Ni基合金718の鍛造試作結果 | 大同特殊鋼 | 岡島琢磨 |
14:00-14:20 | Ni基合金鍛造材の組織予測-予測モジュールの概要とシミュレーション結果 | 名古屋大学 | 湯川伸樹 |
14:20-14:40 | Alloy 720Liの鍛造および耐力予測シミュレーション | 日立金属 | 石田俊樹 |
14:40-14:55 | 鍛造シミュレータの活用について | NIMS鍛造PF長 | 木村一弘 |
14:55-15:10 | コーヒーブレイク | | |
15:10-16:10 | ポスターセッション | | |
16:10-17:10 | パネル討論 ~1500トン鍛造シミュレータを利用した鍛造プロセス研究の展開、企業・大学からの要望~ | モデレーター : NIMS | 村上秀之 |
パネリスト | 日本エアロフォージ | 藤田陽一 |
神戸製鋼所 | 長田 卓 |
日立金属 | 菊池弘明 |
大同特殊鋼 | 岡島琢磨 |
東京大学 | 柳本 潤 |
NIMS | 木村 一弘 |
17:10-17:15 | 閉会挨拶 | NIMS審議役 | 岸本直樹 |
17:25-19:10 | 交流会 (第二会議室へ移動) | | |
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