【1】グラデーション変化する調光ガラスの開発に成功
http://www.nims.go.jp/news/press/2017/10/201710170.html
今回もっともアクセスを集めたのが、「グラデーション変化するガラス」の開発です。ボーイング787の窓にも使用されている、電気で遮光状態を変える調光ガラス。これまでは遮光状態をガラス全体でしか調整できませんでした。
NIMSが開発したガラスは、遮光状態がグラデーションに変化するので、例えばガラスを上の方だけ暗くして日光を遮り、下の部分は透明なまま風景を楽しむ。そんなガラスも可能になります。
【2】リチウム空気電池のエネルギー効率と寿命を大幅に改善する電解液を開発
http://www.nims.go.jp/news/press/2017/07/201707311.html
2番目は、7月にリリースしたリチウム空気電池の研究が再浮上。世界的に電気自動車へのシフトが進む中、先週、韓国の大手電機メーカーが次々世代電池として、「リチウム空気開発」の開発に乗り出すと報道され注目が集まっています。NIMSは世界に先駆けて充電式空気電池を試作し、下記のリンクにあるように、効率や寿命向上に向けた研究でも世界をリードしています。
【3】窒化ガリウムトランジスタに原子レベルで平坦な結晶層を新発見
http://www.nims.go.jp/news/press/2017/10/201710231.html
3番目は、次世代半導体として注目の窒化ガリウム (GaN) の研究がランクイン。自動車や電車のモーターに必要な、大電流のON/OFFスイッチングを小さなチップで可能にするGaNトランジスタ。今回、その内部に、これまで知られていなかった原子レベルで平坦な酸化ガリウム結晶層があることを発見しました。
実はこれ、抵抗を小さくして、低損失で大電流を流すための手がかりになると、大きな注目を集めています。詳しくはこちら。