第63号

2016.12.14 発行


今号の内容

国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS) より
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     NIMS『使える ! メールマガジン』  第63号  2016.12.14
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1. 最新研究ニュース
 「世界初 光で有機トランジスタ回路の描画に成功」
 「名大と「天野・小出共同研究ラボ」設置に合意 GaN研究開発を加速」
2. 科学映像シリーズ  NIMSの力 #25
 「差は歴然 ! 世界を驚かせたNIMSの電子顕微鏡技術」
3. まだ間に合います !  NIMSへの長期滞在をサポートする新制度 募集中
4. 第14回 GREENシンポジウム開催 (2月1日) テーマは「水素・燃料電池」
5. 広報誌『NIMS NOW』最新号
    
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◆1 : 最新研究ニュース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 『光で多彩な有機トランジスタ機能を描画することに成功』
                              [2016.11.15]
 
 曲がるディスプレイなど次世代デバイスへの応用が期待される有機トランジ
スタ。しかし印刷で素子を作製する従来の技術だと、有機分子が簡単に壊れて
しまうため、微細で複雑な回路設計が難しいという課題が残されていました。
 
 NIMSと京大の研究チームは、この課題を解決する有力な技術を開発。光で有
機分子に回路を直接描画することに成功したのです。
 
 カギは「光異性化分子」という特殊な有機分子です。照射する光の波長によ
って、絶縁体と半導体の性質を交互に変更できるこの分子。絶縁体状態の薄膜
をつくり、極細の光をあてると・・・・
 
 詳しくはこちらをご覧ください↓↓
 
 
 
 『「天野・小出共同研究ラボ」の設置に基本合意』
                             [2016.11.22]
 
 NIMSと名古屋大学は、次世代半導体GaN (窒化ガリウム) の研究開発を加速
するため、「天野・小出共同研究ラボ」を設置することに基本合意しました。
GaN結晶およびGaNパワーデバイスの評価技術に関する研究開発を共同で進めて
いきます。 
 
 天野浩教授 (名大) と小出康夫理事 (NIMS) が共同ラボ長を務めます。両氏
は大学院生時代、当時の名大・赤崎研究室でともに窒化ガリウム、窒化アルミ
ニウムガリウムの研究を行いました。平成28年度末を目途に、両機関それぞれ
に設置されるラボで研究活動を開始する予定です。
 
 詳しくはこちら↓↓
 
 
 
◆2 : 科学映像シリーズ NIMSの力 #25 ━━━━━━━━━━━━━━━━
  ~差は歴然 ! 世界を驚かせたNIMSの電子顕微鏡技術~
 
 材料開発に欠かせない装置の1つが電子顕微鏡。
 
当然ですが、より鮮明な画像を得ることができ、
より高度な分析ができるほど新材料を生み出す力がアップします。
ですからNIMSは電子顕微鏡技術についても専門の研究者が日々開発しています。
 
その成果は世界を驚かせました。
 
ご覧ください、どれほど鮮明に、どれほど有用になったのか。
その差と、識別能力にきっと驚いていただけると思います。
 
 
 
 
 
◆3: NIMSへの長期滞在をサポートする「NIMS連携拠点推進制度」募集中 ━
 
 全国の研究グループを対象に、NIMSへ長期滞在しての研究をサポートする新
制度「NIMS連携拠点推進制度」。10月の発足より大変多くの応募をいただいて
おり、第1弾として20以上の研究グループが採択され、すでに滞在が始まって
います。
 
 採択されたグループは、NIMSの持つ人的資源、世界最先端の装置群を活用し
ながら研究を進めていただけます。全国の大学、大学院または高等専門学校に
在籍中の教員および学生からなる研究グループであれば応募可能です。滞在費
を1グループ最大100万円まで負担します。
 
 いまも続々と申請が届いており、採択数が規定数に達し次第、募集を終了し
ます。申請をご検討中の方は、お早めにご応募ください !
 
 制度の詳細と募集要項はこちら
 
 
 
 
◆4 : 第14回 GREENシンポジウム開催のお知らせ ━━━━━━━━━━━━
 
 毎回好評いただいているGREENシンポジウム。14回目をむかえる今回は、
「水素・燃料電池」にフォーカスします。自動車の動力源のほか、余剰電力を
水素に変換し、必要な時・場所で電力に再変換することで、発電量の変動が大
きい再生可能エネルギーも安定して利用することが可能になるなど、次世代エ
ネルギーの鍵を握るものとして大きな注目を集めています。
 
 本シンポジウムでは水素製造から燃料電池の要素技術開発や実用化まで広く
議論を行います。毎回お席が大変混み合います。ぜひお早めにご登録ください。
 
 
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第14回 ナノ材料科学環境拠点シンポジウム
 
社会システム全体を俯瞰した統合型材料開発
~太陽光から始まるエネルギーフローで鍵を握る水素・燃料電池~
 
日  時 :  2017年2月1日(水) 10:30-17:15 (交流会 17:30-19:00)
場  所 : 一橋講堂 (学術総合センター2階)  千代田区一ツ橋2-1-2
言  語 : 日本語
参加費  : 無 料
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 ■招待講演
トヨタ自動車株式会社 FC技術・開発部 主査 小島康一氏
「トヨタ自動車における環境チャレンジと水素の果たす役割」
 
技術研究組合FC Cubic 研究所長 篠原和彦氏
「『触媒・電解質・MEA内部現象の高度に連成した解析、セル評価』
  (NEDO事業) における燃料電池基盤技術開発」
 
東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 教授 杉山正和氏 
「太陽光水素発生のエネルギー効率向上に向けて :
 集光型太陽電池と水電解装置の最適接続」
 
産業技術総合研究所 創エネルギー研究部門 姫田雄一郎氏
「ギ酸からの高圧水素製造技術」
 
 
 シンポジウムの詳細および『参加登録』は下記をご覧ください。
 
 
 
 
◆5 : 広報誌『NIMS NOW』最新号予告 ! ━━━━━━━━━━━━━━━━━
—「つなげる」材料特集号—
 
自動車や航空機などの軽量化、コスト削減にむけて、
複数の材料を適材適所に組み合わせる「マルチマテリアル化」が急務です。
そこで重要なのが、どんな相手でもつなげる接着技術。
 
本号では、“生物”や“水”の力を借りて開発されたあらたな接着剤をご紹介。
さらに、実用化に向け欠かせない信頼性の評価試験にも迫ります。
巻頭では、三菱重工業 総合研究所の川節望氏が、
ユーザー企業からみた接着技術への期待と課題を語ります。
 
最新号は12月下旬発行予定。ぜひご期待ください !
 
 
 
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