(独) 物質・材料研究機構 (NIMS) より
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NIMS『使える ! メールマガジン』 第37号 2014.09.10
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1. 最新研究リリース
「ダイヤモンドを使い 量子暗号通信に必要な単一光子源を作成」
2. 今月のムービー
『1分間で見せます ! NIMS最新成果』 ~先取りNIMSフォーラム~
3.まもなく開催 ! 使える技術が勢揃い NIMSフォーラム2014
4. 広報誌『NIMS NOW』最新号
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◆1 : 最新研究リリース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「同一の光子を放出する単一光子源を固体中に多数作成することに成功」
~ダイヤモンドの極限成長技術により量子情報処理のブレークスルーを実現~
2014.8.22
量子の世界特有の原理を用いることで、盗聴が事実上不可能になることから
研究が進む量子暗号通信技術。その実現には、一度に1個だけ光子を放出し、
それを高速で繰り返すことができるという、特別な光子の発生源 (単一光子源)
が必要不可欠です。
今回、筑波大学とNIMSは、人工ダイヤモンド結晶を合成する際に、厳密に制
御した欠陥を入れ込み、それを高性能な単一光子源とすることに世界で初めて
成功しました。
この単一光子源はダイヤモンドの結晶の中に多数作ることができ、異なる位
置の単一光子源から放出された光子が、どれも波長や偏光が同一で識別困難な
均一の性質を持っています。しかもこの光子源が発する光は近赤外に近い長波
長です。これらは量子暗号通信技術のみならず、現在のコンピュータとは比較
にならないほど高速な演算が可能となる量子コンピュータ技術にも重要な技術
です。
少々専門的ではありますが、詳細はこちらです。
http://www.nims.go.jp/news/press/2014/08/p201408220.html
◆2 : 今月のムービー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『1分間で見せます ! NIMS最新成果』 ~先取りNIMSフォーラム~
NIMSが開発した新材料、新技術を一挙公開する年に一度のNIMSフォーラム。
今年も来月に迫りました。
新しい技術を実社会で利用していただくため、今年は企業の皆さんにぜひお越
しいただきたいと考えています。が、一般の方にご覧いただいても興味を持って
いただける成果が盛りだくさんです。そこで、ごくごく一部を1分間のビデオに
してみました。巨大なビルを地震から守る大型材料から、光を当てるだけで電子
基板の配線が簡単にできてしまう微細な材料まで、一瞬だけお見せしましょう。
http://www.nims.go.jp/nimsforum/
◆3 : 詳細決定・使える技術が勢揃い ! 第14回 NIMSフォーラム━━━━━━
NIMSの最新成果を一挙に公開するNIMSフォーラム。
詳細が決定しました。今回は内容を大きく刷新、使える技術だけを徹底して絞
り込み、企業の皆さまにとって価値ある成果を届けることが開催目的です。
テーマは「社会インフラを変える新材料」
建造物、交通、エネルギー、環境、ITなど、社会インフラに変革をもたらす新材
料を中心に、実用を見据えて「使える」NIMSの最新成果を11件の講演、60件以上
のポスターでご紹介します。また、産業界をリードする企業トップのお二人をお
招きして、特別講演を行っていただきます。
企業の皆さまとのニーズ・シーズマッチングのため、連携相談用特別ブースも
設置。予約制ですが、個別に研究者との連携相談が可能です。NIMSの技術を使っ
て、社会に大きく貢献していただける皆さまをお待ちします。
特別講演
「KAITEKIな材料」
(株)三菱ケミカルホールディングス 社長 小林 喜光 氏
「GEのグローバル・オープン・イノベーションへの取り組み」
ゼネラル・エレクトリック・インターナショナル・インク
グローバルリサーチセンター日本代表 浅倉 眞司 氏
NIMS成果講演の一部
・資源開発のための新しい分離機能材料の開発
石油随伴水やオイルサンド処理での油性汚染水の高速処理が可能
・疲労寿命10倍の新合金制振ダンパーの高層ビルへの適用
・鉄筋コンクリートの耐久性を大幅に伸ばす新・鉄筋素材 など
第14回NIMSフォーラム
10月9日 (木) 10 : 00~17:30 東京国際フォーラムB7 (有楽町)
詳細と事前申し込み (参加・個別相談) はこちら。
http://www.nims.go.jp/nimsforum/
◆4 : 広報誌『NIMS NOW』最新号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リニューアル第2弾 !
高度経済成長期 (60~70年代) に建設された道路や橋梁などの大型建造物群の
老朽化問題が叫ばれるようになって久しい昨今。2011年の東日本大震災や2012年
の中央自動車道笹子トンネルの天井板落下事故なども、構造物の安全性に対する
関心を呼ぶきっかけになりました。
次号NIMS NOWリニューアル第2弾は「インフラ老朽化 - いま何をするべきか - 」
と題し、社会インフラの老朽化に対するNIMSの取り組みを特集します。「老朽化
しない鉄筋コンクリート」の開発による劣化防止対策や、「同軸複層ワイヤ」で
の安定した溶接による補修技術など、今後の社会インフラを変えていく研究を中
心に紹介。また、名古屋のJPタワーに使用された「制振ダンパー」の開発・実用
化に至るまでを、企業やNIMSの研究者たちの鼎談形式で収録しています。
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