第33号

2014.05.14 発行


今号の内容

(独) 物質・材料研究機構 (NIMS) より
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NIMS『使える ! メールマガジン』  第33号 2014.05.14
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1. 最新研究リリース
「長周期地震動にも繰り返し使える高層ビル制振ダンパー」
2.シリーズ 鮮やか ! 実験映像
「超伝導コースター」  一般公開で大行列ができた「アレ」を再び  
3.シリーズ 最新研究映像「NIMSの力 ! 」
~電極の物質 1粒に迫れ ! ~
4.第8回 GREEN シンポジウム 開催 !  6月2-3日 今回は東北大とコラボ
5. 広報誌『NIMS NOW』最新号

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◆1 : 最新研究リリース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「世界最高峰の疲労耐久性を有する新合金を用いた制振ダンパーを開発」
~長周期・長時間地震動対策に極めて有効~
2014.5.13

東日本大震災のとき、東京新宿の超高層ビル群はもちろん、震源から770km離
れた大阪の超高層ビルまで10分以上の揺れに襲われたことで注目される長周期
地震動。これを大きく軽減させる新しい技術をNIMSや竹中工務店などが共同で
開発しました。その第一号が名古屋駅前に建設中の超高層ビルに設置されます。
ビルを長周期地震動から守る装置、制振ダンパーには、複数の種類があります。
今回開発したものは、新開発した金属の板を壁の内部に据え付け、揺れのエネ
ルギーを吸収するもので、構造がシンプルであるというメリットがあります。
さらに、この金属が「疲労」に対する耐久性が世界最高水準を持っているため、
度重なる余震も含め、長期にわたってダンパーとしての性能を維持します。
つまり、大地震の後、建物の復旧に要する期間や経費を大きく削減できます。
昨日発表したばかりの研究成果。詳細はこちらです。
http://www.nims.go.jp/news/press/2014/05/p201405130.html

○その他のプレスリリース
「有機薄膜トランジスタを室温印刷によって初めて形成」 2014.5.8
http://www.nims.go.jp/news/press/2014/05/p201405080.html

「量子スピン液体状態を示す純有機物質の発見」   2014.5.1
http://www.nims.go.jp/news/press/2014/03/p201405010.html

「NIMSデータシートの発行について」            2014.4.20
http://www.nims.go.jp/news/press/2014/p201404220.html

◆2 : シリーズ 鮮やか ! 実験映像
「超伝導コースター」 一般公開で大行列ができた「アレ」を再び !

4月16日に行われた一般公開には大勢のみなさんにお越しいただきました。
この中で去年に引き続き、大人気を博した「アレ」を再度映像でお見せします。

ご覧いただくときには気づかないと思いますが、科学館などで見かける超伝
導コースターは、レールに強力な磁石をびっしり並べています。NIMSの超伝導
コースターは、冷蔵庫に貼るマグネットに使われる「ゴム磁石」。レールを好
きな形に曲げられる代わりに、磁力はとても弱いのです。それなのに車体を浮
かすことができる。そこには、このムービーからはわからない超難問をいくつ
も解決したNIMSの技術力があります。
他では実現できない軽快で複雑な動きの超伝導コースター。ぜひお楽しみく
ださい。目を回さないようご注意を !
http://www.nims.go.jp/publicity/digital/movie/mov130508.html


◆3 : シリーズ最新研究映像「NIMSの力 ! 」No.11
~電極の物質 1粒に迫れ !  電池性能向上を実現する単粒子測定~

電池の性能向上にとって重要なことの1つが電極の改良です。例えばリチウ
ムイオン電池の電極は、複数の物質を混ぜた粉を敷き詰めて作りますが、電極
全体の性能は測定できても、電極を作る物質1粒の性能を正確に知ることはとて
もむずかしいのです。しかし、これを知ることは、高性能な電極の開発に大き
な武器となります。
そこで、NIMSの環境部門、GREENでは世界的にも珍しい、電極上の1粒の粒子
の性能を測定しデータを集めています。
職人的な工夫と研究者としての観察眼、両方を併せ持った、たった1粒の粒子
に迫る技術をお見せします。

http://www.nims.go.jp/publicity/digital/movie/mov140514.html


◆4 : 第8回 GREEN シンポジウム 開催 !   今回は東北大とコラボ

環境・エネルギー分野に特化するNIMSのナノ材料科学環境拠点、GREENが、
8回目となるシンポジウムを開催します。今回は、同じくこの分野に力を注ぐ
東北大学との合同開催です。ただいま事前登録受付中 !

日本の二大研究機関の最新成果報告と、オープンラボ研究の成果が公開さ
れます。東北大学ならびにGREEN関係の研究者による燃料電池、二次電池、
計測、そして計算に関する口頭発表とポスター発表など、数々の成果をぜひ
ご覧ください。

開催日 : 2014年6月2日 (月) 13:30-17:15、6月3日 (火) 9:00-11:40
会 場 : NIMS 並木地区 NanoGREEN/WPI-MANA棟 1F Auditorium
参加費 : 無 料
言 語 : 英 語
懇親会 : 2014年6月2日 (月) 17:15-19:00 (参加費 : 2,000円)

詳しくはこちら。
http://www.nims.go.jp/GREEN/event/2014/20140425.html


◆5 :  広報誌『NIMS NOW』最新号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「私たちには何が視えるのだろうか——」

NIMSNOW最新号 (2014年4月号) では、材料研究に欠かせない
観察・計測を担う「先端材料計測技術の開発と応用プロジェクト」を特集し
ます。

先進的な材料の開発には、表界面や物質内部における構造、組成、組織、電
子やスピンの状態の把握が欠かせません。新規機能が発現する根源的なメカ
ニズムを原子レベルやマルチスケールで解明することが求められています。

NIMSでは世界最高水準の包括的な先端材料計測基盤を構築し、まだ誰も視た
ことのない未知の情報を研究者へ提供するために、日々、計測・解析技術を
研ぎ澄ましています。

NIMS NOWは、次号より発行形態が変わります。次回発行は6月の予定で、以降
隔月間となります。内容もますます充実させて参ります。
これからもNIMS NOWをよろしくお願いいたします。


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