(独) 物質・材料研究機構 (NIMS) より
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NIMS『使える ! メールマガジン』 第9号 2012.05.09
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1.最新研究リリース① ~薬の放出持続時間を自在に制御できるカプセル~
2.最新研究リリース② ~燃料電池の電極触媒活性が15倍向上~
3.シリーズ「鮮やか ! 実験映像」④&⑤
~他では絶対見られない ! 超伝導 本当のスゴさ~
4.テレビ中継のお知らせ
5. NIMSイベント情報 NIMS Conference 2012 開催 !
6. 広報誌『NIMS NOW』最新号
7.一般公開2012 開催報告
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◆1 : 最新研究リリース① ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ナノサイズのフレークで 伸縮自在の“ふわふわカプセル”を作製
~抗がん剤等の放出持続時間を自在に制御~ [2012.5.08]
ナノサイズで新物質を開発する。それは、これまで不可能だったことに道
を開きます。投薬方法もその一つ。今回NIMSでは、ナノサイズのシートを重ね
てできたカプセルを開発しました。特徴はふわふわであることと、重なり合う
シートの隙間の大きさを自在に変えられることです。このカプセルの中に薬を
入れると、薬の放出持続時間を従来のカプセルと比べ数倍長くできます。
更に、隙間の大きさを変えれば薬の放出時間や貯蔵量をコントロールできま
す。抗がん剤などを体内の必要な場所にだけ送り届けるドラッグデリバリー
システムが注目される中、NIMSは自在な調整が可能な新しいカプセルを開発し
ました。 詳しくはこちら。
http://www.nims.go.jp/news/press/2012/05/p201205080.html
◆2 : 最新研究リリース② ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『燃料電池電極触媒活性15倍向上』
~金属ナノ粒子可溶化技術の開発に成功~ [2012.4.23]
もうひとつナノサイズの物質の話。環境エネルギー技術の根幹をなす材料の
ひとつが貴金属でできたナノサイズの粒子です。なぜか?燃料電池で化学反応
を進める触媒や、排ガス清浄化の触媒だからです。金属ナノ粒子の多くは液体
の中で合成されます。しかし、ナノ粒子はできるとすぐに凝集してしまい、
せっかくの表面積と触媒活性が大幅に低下することが問題となっています。
今回、NIMSでは凝集した金属ナノ粒子を分散・溶解し、必要な材料の表面に
分散・固定させることに成功しました。これにより、燃料電池の電極材料の
触媒活性を15倍高めることができました。触媒活性が大幅に向上したことで、
燃料電池のコスト高の原因の1つだったレアメタルの消費量を大幅に削減する
ことが可能になります。詳しくはこちら。
http://www.nims.go.jp/news/press/2012/04/p201204230.html
◆3 : シリーズ「鮮やか ! 実験映像」④&⑤ ━━━━━━━━━━━━
他では絶対見られない ! 超伝導 本当のスゴさ
「超伝導」という言葉を知らない人はおそらくいないでしょう。低温にする
と抵抗がゼロになり、電気がものすごく流れやすくなる現象です。 でも、
不思議じゃありませんか? 超伝導といってテレビに映るのはいつもあの、
磁石がふわふわ浮いている映像ばかり…。
文字通り「電気を超~伝えやすい」特徴を直接見る機会って、ほとんど
ありませんでした。実は、それを映像化するのは難しいのです。そこで今回
「鮮やか ! 実験映像」が挑戦しました。特に、液体窒素の中で、永遠に続く
電気の流れが見える「超伝導物質の輪」は必見 ! 接合が難しい超伝導物質を
今回NIMSが輪にすることに成功しました。簡単に見える実験にも、世界一流
の技術が注ぎ込まれています。
「鮮やか ! 実験映像④」
http://www.nims.go.jp/publicity/digital/movie/experiment_superconductivity_1.html
「鮮やか ! 実験映像⑤」
http://www.nims.go.jp/publicity/digital/movie/experiment_superconductivity_2.html
◆4 : テレビ生中継のお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
レアアース使用量削減 ! 最強磁石研究最前線 の現場がNHKで生中継され
る予定です。価格高騰が激しいレアアース。 一方で、日本が開発した世界
最強磁石の需要はますます高まるばかり。解決策を探るNIMSの研究室をぜひ
ご覧下さい。
放送は5月10日 (木) 18 : 10~
NHK総合 「首都圏ネットワーク」の中です。
◆5 : NIMSイベント情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『NIMS Conference 2012』
参加登録受付中 !
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NIMS Conference 2012
持続性社会に貢献する構造材料科学 - 基本原理への回帰 -
Structural Materials Science and Strategy for Sustainability
- Back to the Basics -
日 時 : 2012年6月4日 (月) ~6日 (水) 、3日間
場 所 : つくば国際会議場 大ホール他
主 催 : 独立行政法人物質・材料研究機構
言 語 : 英語
参加費 : 無料 (事前登録制)
WEB : http://www.nims.go.jp/nimsconf/2012/index.html
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今年のテーマは「持続性社会に貢献する構造材料科 - 基本原理への回帰 - 」
です。私たちの生活に欠かせない構造材料について、最新・最先端の情報を
発信し、課題や問題点を議論したいと思います。
また、開催期間中にはNIMSが選んだ世界的に優れた研究者にNIMS賞を授与し、
受賞者による記念講演が行われます。今年の受賞者は以下の3名に決定致しま
した。
Prof. H. K. D. H Bhadeshia, University of Cambridge (UK)
Prof. Subra Suresh, National Science Foundation (USA)
Prof. John William Morris, Jr,
University of California, Berkeley (USA)
参加には事前のオンライン登録が必要です。以下よりお申し込みください。
■参加登録申込 【期限 : 5月25日 (金) 】
http://www.nims.go.jp/nimsconf/2012/registration.html
※ポスター発表の申し込みは締め切りました。
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問合せ先 : NIMS Conference 2012事務局 (学術連携室内)
nims_conference[at]nims.go.jp
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◆6 : 広報誌『NIMS NOW』最新号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最新 (2012年5月) 号の特集は「MANA ナノバイオ分野」です。
青柳隆夫ナノバイオ分野MANAコーディネーターは、バイオの研究は地道な
研究と共にグランドチャレンジが必要だと語ります。氏のインタビューと
ナノバイオ分野12名の研究紹介を共にお送りします。
さらに、スペシャルインタビューとして、潮田資勝NIMS理事長と、
ノーベル賞受賞者根岸英一氏との対談をお送りします。
次号、6月号は震災から1年、NIMSの震災対応を特集する予定です。
※NIMSでは毎月、広報誌『NIMS NOW』を発刊しています。
NIMSの研究を各号ワンテーマで紹介。各分野の最新動向を知ることがで
きる『NIMS NOW』は、物質・材料研究すべてのフィールドの最新辞典。
ご購読の申し込み、オンライン購読、バックナンバーはこちら。
URL: http://www.nims.go.jp/publicity/nimsnow/
◆7 : 一般公開2012 開催報告 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
NIMSは、文部科学省の第53回科学技術週間にあわせ、「物質と材料のふしぎ」
をテーマに、平成24年4月18日 (水) に、つくばの千現・並木・桜の3地区で施設
一般公開を、22日 (日) に千現地区で青少年特別企画を開催しました。今年は、
改めて材料研究についての理解を深めてほしいとの思いから、開催テーマを
「物質と材料のふしぎ」に定め、実演や実験を含む、全53タイトルを公開しまし
た。両日ともに多くの来場者があり、参加者数は両日をあわせて1500名を超えま
した。来年もぜひご来場下さい。
http://www.nims.go.jp/news/archive/2012/04/hdfqf1000000sywg.html
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