サマー・サイエンスキャンプ 2011
2泊3日の滞在学習プログラム。
「金属の強さを調べよう ! ~鉄を冷やすとどうなるのか?~」
サマー・サイエンスキャンプ 2011 のNIMS開催分は無事に閉講しました。
また来年、意欲ある高校生からのご応募をお待ちしています。
キャンプの内容について
2泊3日の滞在プログラムでは、研究者本人から指導を受けながら、100℃の高温から-196℃の極低温までの種々の温度で衝撃試験を行い、実験を通して金属材料の低温脆性について勉強し、タイタニック号の沈没原因を検証します。また、引張試験機よる強度特性の調査と走査型電子顕微鏡による破壊の様相を観察します。
2010年度の様子 集合写真
キャンプの実習内容 (予定) 実習1 | 構造材料について知ろう ! 自動車、橋、高層ビルなど、身近にあるけれど意外に知らない構造材料の大切さを学習します。 |
実習2 | 強度特性を調べてみよう ! 引張試験機を使って、材料が耐えられる限界の力がどのくらいなのかを調べてみます。 |
実習3 | 粘り強さを調べてみよう ! シャルピー衝撃試験機を使って、材料が衝撃に耐えられる靱性という性質を調べてみます。 |
実習4 | 壊れた面を観察しよう ! 電子顕微鏡を使って、シャルピー衝撃試験機で破壊した材料の肉眼では見えないミクロの破断面を観察します。 |
スケジュール (予定)
金属を熱して性質の変化を調査
ピュータークラフト
顕微鏡による組織観察
1日目 : 7月26日 (火) 13:00~13:30 | 集合受付 |
13:30~14:00 | 開講式/オリエンテーション |
14:00~17:15 | プログラム実習 : 金属の不思議、ピュータークラフト |
17:15~19:00 | 参加学生や講師たちとの交流会 |
2日目 : 7月27日 (水) 09:00~12:15 | プログラム実習 : 材料試験 |
12:15~13:15 | 昼食 |
13:15~17:15 | プログラム実習 : 破面観察 |
3日目 : 7月28日 (木) 09:00~12:15 | まとめおよび施設見学 |
12:15~13:15 | 昼食 |
13:15~15:00 | まとめおよび実習成果発表会、閉講式 |
※1・2日目の夜は、宿舎でミーティングを行います。
「サマー・サイエンスキャンプ」について
「サイエンスキャンプ」は、最先端の施設・設備を持つ研究所で、第一線の研究者等から直接講義や指導を受けることのできる、高校生、高等専門学校生を対象とした、科学技術体験学習プログラムです。
次世代を担う若者の科学技術に対する知的好奇心や探求心を育てることをねらいとして、 (独) 科学技術振興機構の主催により実施されています。
「サイエンスキャンプ」は、春夏冬の休暇中に開催されますが、そのうち夏期に実施されるものを「サマー・サイエンスキャンプ」と呼んでいます。