NIMS 「サマー・サイエンスキャンプ 2010」
2泊3日の滞在学習プログラム。「いろいろな物質・材料に触れてみよう」
「サマー・サイエンスキャンプ」は無事終了しました。
キャンプの内容について
2泊3日の滞在プログラムでは、研究者本人から指導を受けながら、金属材料の低温脆性について、100℃~-196℃までの種々の温度で衝撃実験を行い、金属材料の靱性 (粘り強さ) を詳細に調べるとともに、引張 (ひっぱり) 試験や走査型電子顕微鏡による観察などを通して、強度と靱性の関係を考えます。
2009年度の様子 左 : 昼食、中 : 実験、右 : 修了認定書の授与式
キャンプの実習内容 (予定) 実習1 | 構造材料について知ろう ! 自動車、橋梁、高層ビルなど、身近にありながら意外に気づかない構造材料の大切さを学習します。 |
実習2 | 強度特性を調べてみよう ! 引張試験機を使用して、材料が外力に絶えられる限界の強度はどのくらいかを調べます。 |
実習3 | 粘り強さを調べてみよう ! シャルピー衝撃試験機を使用して、材料が衝撃に絶えられる靱性を調べてみます。 |
実習4 | 壊れた面を観察しよう ! 肉眼では見えないミクロの破断面を観察します。 |
実習5 | EDX分析をしてみよう ! 電子顕微鏡を使用して材料中の元素を定量分析してみます。 |
スケジュール (予定)
1日目 : 7月28日 (水) 13:00~13:30 | 集合受付 |
13:30~14:00 | 開講式/オリエンテーション |
14:00~17:15 | プログラム実習 : 強度試験等 |
17:15~19:00 | 参加学生や講師たちとの交流会 |
2日目 : 7月29日 (木) 09:00~12:15 | プログラム実習 : 靱性試験、観察等 |
12:15~13:15 | 昼食 |
13:15~17:15 | プログラム実習 : EDX分析、観察の続き |
3日目 : 7月30日 (金) 09:00~12:15 | まとめ : JISハンドブック・金属便覧など |
12:15~13:15 | 昼食 |
13:15~15:00 | 実習成果発表会/閉講式 |
「サマー・サイエンスキャンプ」について
「サイエンスキャンプ」は、最先端の施設・設備を持つ研究所で、第一線の研究者等から直接講義や指導を受けることのできる、高校生、高等専門学校生を対象とした、科学技術体験学習プログラムです。
次世代を担う若者の科学技術に対する知的好奇心や探求心を育てることをねらいとして、 (独) 科学技術振興機構の主催により実施されています。
「サイエンスキャンプ」は、春夏冬の休暇中に開催されますが、そのうち夏期に実施されるものを「サマー・サイエンスキャンプ」と呼んでいます。