サイエンスキャスティング 2012
夏休みに、普段は公開されていない研究室を調査する、ちょっと特別な体験 !
本プログラムは、通常のサイエンスツアーでは公開されていない研究内容を見て、研究者に直接質問することができる、中高生を対象とした、つくば国際会議場が主催するイベントです。NIMSも調査対象機関として参加しています。
6月1日 (金) より、応募受付開始 !
NIMS実施分の内容について
参加者は、研究者の講義、実験、質問、写真撮影等により、研究内容を調査し記録します。
NIMSの調査実習では、研究者本人から助言を受けながら、100℃の高温から-196℃の極低温までの種々の温度で衝撃試験を行い、実験を通して金属材料の低温脆性について勉強し、タイタニック号の沈没原因を検証します。また、金属が外圧によってどのように性質が変化するかの調査や、温度変化による電気抵抗の変化の調査を行います。
2011年度開催時の集合写真
NIMSでの調査内容
金属脆性について
金属の不思議
温度を下げると電気抵抗はどうなる?
NIMSでの調査内容 (予定) 調査1 | 金属脆性について タイタニック号の事故の原因の一つと考えられている“金属の低温脆性”について、試験片に衝撃荷重を加えて材料の粘り強さを調べる「シャルピー衝撃試験」を通して調査します。 |
調査2 | 金属の不思議 金属の力学特性と磁性に注目し、加熱・冷却・加工などの実験を通して、それらの金属の性質の変化を調査します。また、実際に原子の並び方が変化する様子を計算機シミュレーションで見てみます。 |
実習3 | 温度を下げると電気抵抗はどうなる? 金属や半導体等の電気抵抗が、温度を下げるとどのように変化するかを、実際に測定して調査します。また、低温で電気抵抗がゼロになる超伝導体の測定もおこないます。 |
「サイエンスキャスティング」について
サイエンスキャスティングは、普段は公開されていない各研究所の研究室を訪問して、そこでどのような研究が行われているかを見たり、研究室が行っている研究について教わることができる、中高生を対象とした、夏休み中の特別体験イベントです。
NIMSは2010年により協力機関として参加しています。