第1回 環境・エネルギー材料連続セミナー
バイオマスと材料 ~極限環境において材料に求められる耐食性~
セミナースケジュール
セミナースケジュール 講演1 | 「高温複合ガス環境下でのクロミア皮膜の生成とその劣化」 - 黒川 一哉
- 北海道大学 エネルギー変換マテリアル研究センター教授
ステンレス鋼などに形成されるクロミア皮膜は保護性皮膜として知られている。しかし,雰囲気に水蒸気や塩素などが含まれているとそのクロミア皮膜は蒸発し保護性を失う。また,溶融塩との反応によっても劣化する。このような現象を通して,金属材料は著しい損傷を起こすとともに、クロミア皮膜はしばしば六価クロムとして放出されることになる。本講演ではこのような現象についての概要を説明する。 |
講演2 | 「腐食常識への挑戦」 - 升田 博之
- (独) 物質・材料研究機構 材料ラボ グループリーダー
腐食の常識と思われていることにいかに間違いが多いかを種々の実験で証明した例を挙げ、耐食材料を開発する上でいかに常識にとらわれないで丁寧に実験することの重要性について述べる。またバイオマス関連の腐食として下水管の微生物腐食についても簡単に紹介する。 |
コメンテーター | - 松崎武彦 研究開発コーディネーター
- (財) 高知県産業振興センター
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