第5回 環境・エネルギー材料連続セミナー

環境エネルギー関連触媒の最前線

開催日: 2008.05.21 終了


セミナースケジュール

セミナースケジュール
15:00-15:10 開会の挨拶
原田 幸明
(独) 物質・材料研究機構 材料ラボ長
15:10-15:45 講演1 : 「触媒・薄膜材料としての規則性ナノ多孔体研究の展開」
松方 正彦
早稲田大学先進理工学部応用化学科教授

ゼオライトを代表とする規則性ナノ多孔体は、触媒、吸着剤などとして工業的に利用されてきました。近年、演者らは規則性ナノ多孔体を利用したグリーンケミストリーを大きく展開させたく、触媒、薄膜化に関する研究を行っています。本セミナーでは規則性ナノ多孔体材料の欠陥構造・形態制御による気相ベックマン転移・過酸化水素酸化用触媒の開発、および薄膜化による分離技術の開発について紹介します。併せて、膜分離技術を用いたCO2の大規模削減の可能性についても紹介します。

15:45-16:20 講演2 : 「排ガス浄化用インテリジェント触媒の自己再生」
西畑 保雄
日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門 グループリーダー

ガソリンエンジンの排気ガス浄化用として貴金属を固溶させたペロブスカイト型酸化物が注目されている。排気ガス中の酸素濃度の自然な変動に構造応答し、貴金属微粒子を実質的に小さく保ち続けることが、より少ない貴金属使用量でより高い性能を維持する理由であり、インテリジェント触媒と呼ばれている。自己再生の機構は、第三世代大型放射光施設SPring-8で明らかにされ、結局、Pd、Pt、Rhの3種類全ての貴金属に自己再生機能を持たせることに成功した。最近では更なる貴金属の削減を目指して元素戦略プロジェクトを推進している。

16:20-16:30
休憩
16:30-17:05 講演3 : 「Pt3Tiナノ粒子の合成および触媒特性 (規則/不規則の影響) 」
阿部 英樹
(独) 物質・材料研究機構 半導体材料センター 主任研究員

化石燃料の枯渇を目前にした現在、次世代エネルギー源として急速な研究開発が進んでいる技術の一つに、常温駆動型直接燃料電池 (Direct Fuel Cells: DFC) がある。最近われわれは、従来のDFC電極材料と比べ、メタノール酸化に対して著しく高い触媒活性を備えた新規燃料電池電極材料 : Pt3Tiナノ粒子の開発に成功した (JACS 130 (2008) 5452-5458) 。

17:05-17:25 フリー・ディスカッション
17:25-17:30 閉会の挨拶
長井 寿
(独) 物質・材料研究機構 環境・エネルギー領域コーディネーター
17:30-18:30 懇親会

イベント・セミナーデータ

イベント・セミナー名
第5回 環境・エネルギー材料連続セミナー
環境エネルギー関連触媒の最前線
会場
独立行政法人 物質・材料研究機構 
東京会議室
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-2-2 虎ノ門30森ビル2F 201号室
最寄駅 : 日比谷線神谷町駅 4分、銀座線虎ノ門駅 5分
開催日: 時間
2008.05.21
15:00 - 17:30
(懇親会 17:40 - 18:30)
主催
独立行政法人物質・材料研究機構 「Sustainability Cluster」
参加費
無料

お問い合わせ先

社団法人 未踏科学技術協会 エコマテリアル・フォーラム
担当:津田祥子

〒105-0003 東京都港区西新橋1-5-10 新橋アマノビル 6階
TEL. 03-3503-4681
FAX. 03-3597-0535
E-Mail: 電子メールアドレス
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