材料開発に世界初の技術 固体 - 液体界面にXPSを使う

最新研究映像 NIMSの力 8

2014.01.08 公開


解説

物質の反応を調べるとき、見たいものに応じた光を使います。
以前、赤外線レーザーを使った観察について
ご紹介しましたが、今回はX線です。


X線を物質の表面にあてると、そこにある元素の種類、
原子の配置や酸化状態などを詳細に知ることができます。
X線のこうした性質を利用した装置がXPS。
真空中に材料を入れ、X線を当てて、
物質を詳細に観察する装置で、今や世界中で使われています。


このXPSを液体の試料にも使えるように
画期的に進化させたのがNIMSです。
次世代電池に欠かせない電極【固体】と
電解液【液体】の反応を詳細に調べるため、
どうしても必要な技術でした。


従来、電極と電解液の組合せについて、
言わば“総当たり戦”で進めてきた電池開発について、
なぜその組合せが良いのか、表面で起きている現象に基づいて
理論的に進めることを可能にします。


多くの企業の方からも注目されるこの研究、

その詳細に迫ります。
 

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