第14回 NIMSフォーラム

本フォーラムは終了いたしました
今回は、700名以上の方々にお越しいただき、盛況のうちに終了いたしました。 ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

2014.10.20
開催概要に予稿集を掲載しました。
2014.10.10
「第14回 NIMSフォーラム」は大盛況のうちに終了いたしました。
2014.09.25
プログラムを更新しました。
2014.09.08
開催概要に動画を追加しました。
2014.08.08
「第14回 NIMSフォーラム」特設サイトを公開しました。
平成26年10月9日(木)
10:00〜17:30
東京国際フォーラム[ホールB7]

開催概要Outline

平成26年10月9日(木)、東京国際フォーラム(有楽町)において「第14回 NIMSフォーラム」を開催しました。

本フォーラムは、NIMSの研究成果を一般に広くアピールするために近年開催してきましたが、今年度はNIMSフォーラム本来の成果の技術移転を念頭に、企業の方々を中心にして開催しました。テーマを『社会インフラを変える新材料 ~「使える技術」をあなたに~』とし、構造材料のみならず、社会インフラに繋がる機能性材料など、多岐に亘るNIMSの研究成果をオーラルセッションとポスターセッションで紹介いたしました。

特にオーラルセッションでは産業界をリードする企業トップのお二人を招いて、特別講演を行っていただきました。また今年度の新たな試みとして連携相談用ブースを設け、企業の方々と研究者との個別面談に数多くご利用頂きました。NIMSの研究成果に関して、昨年を上回る712名の来場者の方々から大変好評を得ました。

第14回 NIMSフォーラム開催の様子

第14回 NIMSフォーラム:オーラルセッション会場の様子
第14回 NIMSフォーラム:ポスターセッション会場の様子

第14回 NIMSフォーラム

「社会インフラを変える新材料 ~「使える技術」をあなたに~」

日時 平成26年10月9日(木)
10:00~17:30(入場は9:30~)
会場 東京国際フォーラム ホールB7
NIMS理事長

開催ごあいさつ

独立行政法人 物質・材料研究機構 
理事長
潮田 資勝(うしおだ すけかつ)

清涼の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

独立行政法人 物質・材料研究機構(NIMS)がどのような研究を行い、成果を生み出しているかを多くの方々、特に企業の方々を中心に知っていただくため、2001年のNIMS設立以来「NIMSフォーラム」を開催しています。お陰さまで、今年で第14回を数えることとなりました。

今回の第14回NIMSフォーラムでは、「社会インフラを変える新材料 ~「使える技術」をあなたに~」をメインテーマに選びました。この社会インフラとしては、建物、道路、橋梁などの他、電力などのエネルギー、水資源、ITなど幅広い分野に亘るものと捉え、NIMSの関連した最新成果を11件の講演、60件以上のポスターでご紹介します。研究者と直接に対話していただける絶好の機会ですので、是非、ご活用いただきたいと思います。

また、産業界をリードする企業トップのお二人をお招きして、特別講演を行っていただきます。普段は中々、お話を伺うことはできない方々ですので、この機会を逸することなく、ご聴講いただければ幸いです。

ここ数年のNIMSフォーラムは、企業の方々というより、一般の方々への成果紹介を中心としてきたために、本来のニーズ・シーズマッチングとしてのフォーラムの性格が薄まっておりました。今回に関しましては、企業の方々へのNIMSの成果紹介を中心とした本来の性格を取り戻したいと考えております。ポスター会場の隣には企業の皆様との連携相談用ブースを併設することで、他にはないビジネスチャンスをご提供いたします。

このNIMSフォーラムで、世界を先導するNIMSの研究力を直接肌で感じていただき、NIMS研究者との対話の中から新たなブレークスルーの可能性を秘めた物質・材料研究や、将来の実用化の芽となる研究に出会っていただけるものと確信しています。

今回の見どころFeature

「使える技術」をあなたに

産業界をリードする企業のトップによる特別講演や、11件のオーラルセッションと60件以上のポスターセッションで社会インフラを支えるNIMS最新研究成果をご紹介いたします。研究者と直接対話できる「ポスターコアタイム」では研究の最前線を知ることができます。また、今年は企業の皆様との連携相談用ブースを増設し、他にはないビジネスチャンスの場をご提供いたします。

特別講演

特別講演1 10:35〜11:15(40分)

「KAITEKIな材料」

小林 喜光氏
株式会社三菱ケミカルホールディングス 代表取締役 取締役社長

【講演要旨】

世界の人口は既に70億人に達し、2050年までには90億人を突破することが確実視されている。これに伴い、気候変動、水不足や食糧危機、エネルギー資源の枯渇など、地球環境と社会の持続可能性(サステナビリティ)そのものを危うくする様々な地球規模の難題が生じ、これらへの対応が全人類的な課題となっている。

一方、グローバル化の進展に伴い、国際競争はますます熾烈化している。少子高齢化や、輸入に依存したエネルギーと原料の高コスト構造に苦慮する我が国は、「グリーン」、「ライフ」といったキーワードに代表される方向性でのイノベーションの実現や、なんらかの差異化の創出を目指すことが喫緊の課題である。

このような状況下、当社は「利益」、「イノベーション」に加え、「地球環境と社会のサステナビリティへの貢献」も追求する独自の「KAITEKI経営」を実践し、サステナビリティ維持のための具体的なソリューションを提供することを企業活動の中核に位置付けている。

本講演では、当社の現状認識を示したうえで、それに即応した経営の実践、および今後の方向性について解説するとともに、サステナビリティに寄与する具体的な製品やサービスの一端を紹介する。

特別講演2 13:30〜14:10(40分)

「GEのグローバル・オープン・イノベーションへの取り組み」

浅倉 眞司氏
ゼネラル・エレクトリック・インターナショナル・インク グローバルリサーチセンター日本代表

【講演要旨】

GEは、トーマス・エジソンを創業者の一人として1892年に設立され、以来、世界やお客様の課題解決のための先進技術すなわちイノベーションを世の中に送り出してきた。現在、GEは、約30万人の従業員を擁し世界175か国以上で事業を展開しているなかで、基礎研究からソフトウェア開発、先進的な製造技術の開発は、世界各地の強みを生かして、「GEグローバルリサーチ・センター」でおこなっている。

GEは日本を、世界第3位の経済国で先端技術を得意とする国として重要視しており、日本企業との技術連携を重要な成長戦略の一環として位置付けている。そこで、GEは、オープンイノベーションの手法を核とした「ジャパン・テクノロジー・イニシアチブ」を展開し、相互補完的なパートナーシップを構築し、この日本から世界に向けたイノベーションを発信すべく注力をしている。

本講演では、このようにグローバルでGEがおこなっているイノベーション創出に向けた組織的取り組みを解説する。

NIMS最新研究成果発表


NIMS研究者による成果講演

「社会インフラを変える新材料 ~「使える技術」をあなたに~」をテーマに、NIMS研究者による最新成果講演を11件行います。

プログラム

ポスターセッションで研究者と対話

最新の研究成果をポスターパネルでご紹介します。毎年大盛況のコアタイムには、研究内容について研究者本人と対話できます。

ポスターセッション

連携相談用ブース


NIMS研究者と個別面談できる連携相談用ブースを設置

技術移転等、NIMSとの連携に興味をお持ちの方に、研究者と個別に面談できる「連携相談用ブース」を設置いたします。お持ちのアイディアを研究者に直接ぶつけられる貴重なこの機会を是非ご利用いただき、新たなビジネスの種を見つけてください。

【面談時間】
1件につき、20分程度

連携相談のお申し込み

連携担当 research-collab@nims.go.jp まで、下記4点についてご連絡ください。

  1. 研究分野
    プログラム「ポスターセッション」の9分野よりご選択ください。)
  2. 具体的なご質問内容
  3. 研究者名
  4. ご希望の時間帯
    (※アポイントは先着順です。ご希望に添えない場合もございますので、予めご了承ください。)

【締め切り】
2014年9月30日(火)

【連携相談に関するお問い合わせ】
独立行政法人 物質・材料研究機構
研究連携室
八重樫(やえがし)、今西(いまにし)
TEL: 029-859-2600

プログラムProgram

オーラルセッション Oral Session Programプログラム (pdf file:161KB)

時刻 内容
9:30〜10:00 受付 Registration
10:00〜10:15 開会挨拶 Welcome Address by NIMS President
10:15〜10:20 来賓挨拶 Speech by Guest of Honor
10:20〜10:35 概要案内 Outline of NIMS Forum 2014
10:35〜11:15
特別講演1 Keynote Lecture 1

KAITEKIな材料
小林 喜光氏(株式会社三菱ケミカルホールディングス 代表取締役 取締役社長)
Dr. Yoshimitsu KOBAYASHI (President and CEO, Mitsubishi Chemical Holdings Corporation)
11:15〜11:30
NIMS成果講演1 Talk 1

資源開発のための新しい分離機能材料の開発
Separation Materials for Natural Resources Development
一ノ瀬 泉(高分子材料ユニット ユニット長)
Dr. Izumi ICHINOSE (Unit Director, Polymer Materials Unit)
11:30〜11:45
NIMS成果講演2 Talk 2

フレキシブルインターコネクト用ポリマー/金属複合材料
Conductive polymer/metal composite for flexible interconnect
川喜多 仁(MANA ナノマテリアル分野 ナノエレクトロニクス材料ユニット 半導体デバイス材料グループ)
Dr. Jin KAWAKITA (MANA Scientist, Advanced Device Materials Group, Nano-Electronics Materials Unit)
11:45〜12:00
NIMS成果講演3 Talk 3

ナノインプリント技術による大面積プラズモン・カラーフィルタ
Large area plasmon color filter by nanoimprint lithography
杉本 喜正(先端フォトニクス材料ユニット ナノフォトニクスグループ)
Dr. Yoshimasa SUGIMOTO (Nanophotonics Group, Photonic Materials Unit)
12:00〜12:15
NIMS成果講演4 Talk 4

フォトニックラバー:変形で色が変わるソフトフォトニック結晶
Photonic rubbers:Reversible mechanochromic soft photonic crystals
澤田 勉(先端フォトニクス材料ユニット 応用フォトニック材料グループ)
Dr. Tsutomu SAWADA (Group Leader, Applied Photonic Materials Group, Photonic Materials Unit)
12:15〜13:30 昼食、ポスターコアタイム(75分) Lunch break, Poster Session Core Time (75min)
13:30〜14:10
特別講演2 Keynote Lecture 2

GEのグローバル・オープン・イノベーションへの取り組み
浅倉 眞司氏(ゼネラル・エレクトリック・インターナショナル・インク グローバルリサーチセンター日本代表)
Mr. Shinji ASAKURA (General Manager, Global Research-Japan, General Electric International Inc.)
14:10〜14:25
NIMS成果講演5 Talk 5
(in English)
700℃級A-USCプラント応用を目指すNi-Fe基鍛造用合金
Development of New Wrought Ni-Fe-base Alloys for 700℃ Class A-USC Applications
谷 月峰(先進高温材料U 高性能合金グループ グループリーダー)
Dr. Yuefeng GU (Group Leader, High-Performance Alloys Group, High Temperature Materials Unit)
14:25〜14:40
NIMS成果講演6 Talk 6

鋼構造社会インフラのための溶接材料と補修溶接技術
Repair welding material and welding technology for steel infrastructure
中村 照美(材料創製・加工ステーション ステーション長)
Dr. Terumi NAKAMURA (Station Director, Materials Manufacturing and Engineering Station)
14:40〜14:55
NIMS成果講演7 Talk 7

コンクリート構造体用耐食鉄筋
Corrosion resistant steel for concrete structure
西村 俊弥(元素戦略材料センター 資源循環設計グループ グループリーダー)
Dr. Toshiyasu NISHIMURA (Group Leader, Materials Circulation Design Group, Research Center for Strategic Materials)
14:55〜15:10
NIMS成果講演8 Talk 8

超音波疲労試験技術と代表的成果
Ultrasonic fatigue testing and its outcomes
古谷 佳之(材料信頼性評価ユニット 疲労研究グループ)
Dr. Yoshiyuki FURUYA (Materials Fatigue Group, Materials Reliability Unit)
15:10〜15:40 コーヒーブレーク、ポスターコアタイム(30分) Coffee break, Poster Session Core Time (30min)
15:40〜15:55
NIMS成果講演9 Talk 9

長周期地震動に対応可能な耐疲労制振ダンパー合金
Fatigue Resistant Seismic Damper Alloy
澤口 孝宏(構造材料ユニット 組織設計グループ)
Dr. Takahiro SAWAGUCHI (Microstructure Design Group, Structural Materials Unit)
15:55〜16:10
NIMS成果講演10 Talk 10

大規模第一原理計算プログラムの開発と応用
Development and applications of a large-scale first-principles calculation program
宮崎 剛(理論計算科学ユニット 量子物性シミュレーショングループ)
Dr. Tsuyoshi. MIYAZAKI (Group Leader, First-Principles Simulation Group, Computational Materials Science Unit)
16:10〜16:25
NIMS成果講演11 Talk 11
(in English)
High-efficiency perovskite solar cells by interfacial controlling
Ashraful Islam(太陽光発電材料ユニット 色素増感太陽電池グループ)
Dr. Ashraful ISLAM (Dye-Sensitizes Solar Cells Group, Photovoltaic Materials Unit)
16:25〜17:25 ポスターコアタイム(60分) Poster Session Core Time (60min)
17:25〜17:30 閉会挨拶 Closing

ポスターセッション Poster Session Programプログラム (pdf file:161KB)

構造材料(社会インフラ) Structural Materials (Social Infrastructure)
構造材料(エネルギーインフラ) Structural Materials (Energy Infrastructure)
エネルギー・環境材料 Environment and Energy Materials
磁性・超伝導材料 Magnetic and Superconducting Materials
有機・生体材料 Polymer and Biomaterials
材料表面・界面・複合材料 Surface, Interface and Composite Materials
計測・材料シミュレーション Characterization and Computational Materials Science
電子デバイス材料 Electronic Devise Materials
光材料 Optical Materials
研究拠点・事業紹介 Research Centers

会場アクセス・お問い合わせAccess

会場へのアクセス

会場
東京国際フォーラム ホールB7 東京都千代田区丸の内3丁目5−1
アクセス

JR線

有楽町駅より徒歩1分
東京駅より徒歩5分 (京葉線東京駅とB1F地下コンコースにて連絡)

地下鉄

有楽町線:有楽町駅(B1F地下コンコースにて連絡)
日比谷線:銀座駅より徒歩5分/日比谷駅より徒歩5分
千代田線:二重橋前駅より徒歩5分/日比谷駅より徒歩7分
丸ノ内線:銀座駅より徒歩5分
銀座線:銀座駅より徒歩7分/京橋駅より徒歩7分
三田線:日比谷駅より徒歩5分

東京国際フォーラム ホールB7

東京国際フォーラム ホールB7

東京国際フォーラムには、A、B、C、D、G(ガラス棟)の5つのブロックがございますが、当日はBブロック7階の「ホールB7」にて開催いたします。ホールB7へは、Bブロック1階もしくは地下からエスカレーターを使用してお越しください。

会場内レイアウト

会場内レイアウト

会場内は、ホールB7を左右に分けたレイアウトになっています。エスカレーター正面の左側が「オーラルセッション会場」、右側は「ポスターセッション会場」で、ポスターセッション会場の奥には「研究トピックスミニ講演」のステージを設置します。なお、会場にお越しの際は、最初に受付にて入場のお手続きをお願いいたします。

お問い合わせ
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NIMSフォーラム事務局

独立行政法人 物質・材料研究機構
企画部門 広報室