Structural Materials Science and Strategy for Sustainability – Back to the basics –

持続性社会に貢献する構造材料科学 -基本原理への回帰-

日時:平成23年7月19日(火)~21日(木)、3日間 延期になりました。
場所:つくば国際会議場 大ホール他(茨城県つくば市竹園2-20-3)
主催:独立行政法人物質・材料研究機構


≪急告≫

東日本大震災により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

本会議は震災による社会への影響や情勢を鑑みて、開催を延期することを決定いたしました。

今回の災害ならびに原発事故により構造材料、特にその安全性・信頼性の重要性はこれまで以上に注目をあびることと考えられます。
開催の時期は現時点で未定ですが、今回の災害による経験を踏まえ、次の「NIMS Conference」をより意義のあるものにしたいと考えております。

なお、次期開催日程が決まりましたらEメールにてご案内させて戴きますので、ご希望の方は下記アドレスまで案内希望の旨、お知らせください。
引き続き、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

NIMS Conference 2011 Secretariat
E-mail: nims_conference@nims.go.jp


開催趣旨:

インフラや輸送機器などの社会基盤を支える金属、セラミックス、ポリマーなどの構造材料は、私たちの安全・安心で豊かな生活に無くてはならない存在です。将来に対しても大きな責任を担っており、地球規模で顕在化する環境・エネルギー・資源問題の克服に貢献しなければなりません。また、構造材料は使用量と経済規模が他に比べて圧倒的に大きいため、社会的な波及効果は絶大です。たとえば、喫緊の課題であるレアメタルは、構造材料の革新によって大幅に使用量を減らすことが可能です。これらの責任を果たすためにも、構造材料は更なる進化を遂げなければならないのです。
一方、構造材料の研究開発の歴史は長く、蓄積された膨大な知識は人類の財産です。しかし、歴史が長いがゆえに、性能が頭打ち傾向にあるのも事実です。この状況を打破するためには、従来の延長線上の考え方から脱却し、原理原則に立ち返った革新的な指針が必要です。先人の功績に次の世代が何を積み上げるのか、今、構造材料研究は大きな岐路に立っています。

この度、物質・材料研究機構では、若手の構造材料研究者で構成される構造材料国際クラスターが中心となって、7月19日(火)-21日(木)の3日間、NIMS Conference 2011を開催致します。「持続性社会に貢献する構造材料科学 -基本原理への回帰-」をテーマとして、レアメタル問題、省エネルギー材料、高安全材料の開発にかかわる基礎課題などについて、広く議論を交わしたいと考えています。
  NIMS Conference期間中には、構造材料の研究・開発に大きな功績のあった研究者を讃えるNIMS賞※授与式および受賞記念講演、国内外の著名研究者による基調講演をはじめ、4つのテクニカルセッションが行われます。多数の皆様のご参加をお待ちいたしております。(講演・討論は一部日本語で行われます)

※NIMS賞とは、物質・材料科学分野で優れた業績を挙げ、当機構の発展に貢献してくださる研究者の方々にNIMSが授与する賞で、NIMS Conference 2011の開催期間中に授賞式を行い顕彰いたします。このNIMS賞は、NIMS Conference企画実行委員および関連分野のNIMS研究員から構成されるノミネーションワーキンググループによる候補者の推薦にもとづいて、NIMS 賞選考委員会が最終的に選考を行います。

 

プログラム概要:

 7月19日(火)NIMS賞授与式、受賞記念講演、基調講演、バンケット
 7月20日(水)テクニカルセッション、ポスターセッション
 7月21日(木)テクニカルセッション、総括講演

 

テクニカルセッション概要:

TS-1  7月20日(水)~21日(木)

セッションチェアー:澤口 孝宏
微細組織と力学特性に関する新戦略
様々な構造材料の組織-特に双晶・粒界などの面欠陥-とその力学的特性に関する新しいアプローチと、持続可能社会のための新しい材料戦略(軽量、耐熱、高靭性材料)について議論する。

TS-2  7月20日(水)~21日(木)

セッションチェアー:井 誠一郎
材料評価の最先端  −現状と展望−
本セッションでは,最先端の実験的および理論的解析手法による材料組織評価法の現状を相互理解すると共に,今後の構造材料開発に向けた組織設計に対する材料評価手法の展望について議論する。

TS-3 (7月20日(水))

セッションチェアー:秋山 英二
過酷環境のための表面科学
本セッションでは、溶液中、高温、生体内などの環境中の材料の劣化と保護のための表面科学・技術に焦点を当て、それらの過酷環境下で信頼性と耐久性を示す材料の開発指針について討議する。

TS-4 (7月21日(木))

セッションチェアー:古谷 佳之
材料信頼性研究とデータベース
本セッションでは、クリープ、疲労、腐食等、材料の信頼性に関するトピックスについて議論します。ここでは、2名の招聘研究者が1時間の講演を行い、5名のNIMS研究者が40分の講演を行う予定です。なお、本セッションは日本語で開催されます。

 

協賛学会:

社団法人 日本金属学会 <http://wwwsoc.nii.ac.jp/jim/>

社団法人 日本鉄鋼協会 <http://www.isij.or.jp/>

一般社団法人 日本溶射学会 <http://wwwsoc.nii.ac.jp/jtss/index-j.htm>

社団法人 腐食防食協会 <http://www.jcorr.or.jp/>

 

社団法人 日本材料学会 <http://www.jsms.jp/>

  公益社団法人 日本セラミックス協会
  社団法人 表面技術協会