National Institute for Materials Science (NIMS)
Innovative Center of Nanomaterials Science for Environment and Energy (ICNSEE), MEXT Program
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開催趣旨
  地球温暖化問題を始めとする私たちが直面している環境問題は、 16テラワットとも言われている、人類が利用するエネルギーの総量が、 地球の許容量に近くなったことに起因しています。 豊かな生活を持続させるためには、環境への負担を少なくする技術を開発する ことが必要です。 このような状況の中、2009年に文部科学省の「ナノテクノロジーを活用した 環境技術開発プログラム」において、物質・材料研究機構(NIMS)を中核機関と するオールジャパンの拠点形成を目指す計画が採択され、 「ナノ材料科学環境拠点」が設立されました。 当拠点では理論計算と先端解析技術を中心に据え、太陽エネルギー変換を 出発点とする一連の材料技術のブレークスルーにつながるmethodologyの普遍化を 実現します。
  この度、物質・材料研究機構ではナノ材料科学環境拠点が中心と なって、7月12〜14日にNIMS Conference 2010を開催します。 “ナノ材料科学の挑戦‐環境・エネルギー問題の解決に向けて‐”を テーマとして、問題解決に向けた材料科学・ナノテクノロジーのあり方について、 広く議論を行いたいと考えています。
  NIMS Conference期間中には、環境・エネルギー技術に貢献するため の材料科学・技術という観点から、NIMS賞授与式および受賞記念講演、国内外の 著名研究者によるリビュー講演を始め、8つのオーガナイズドセッションが 行われます。多数の皆様のご参加をお待ちしております(講演・討論は英語で行われます)。


プログラムの概要
7月12日(月)10:00〜18:00(大ホール)
2010年度NIMS賞授与式および受賞記念講演

材料科学とその関連分野において、顕著なブレークスルーを成し遂げた研究者にNIMS賞を授与します。
受賞者 Prof. Jean Marie Tarascon (University of Picardie Jules Verne, France)


基調講演
藤嶋 昭(東京理科大学学長)


特別講演(講演順)
潮田 資勝(NIMS理事長)
Prof. Prashant Kamat (University of Notre Dame 教授, USA)
大野 隆央(NIMSナノ材料科学環境拠点マネージャー)
射場 英紀(トヨタ自動車 電池研究部長)
欧州エネルギー研究連盟 代表者(予定)


7月13日(火)  (中会議室201、406、102)
「材料開発に向けた理論・計算科学研究」
環境エネルギー問題の解決が急がれるなか、従来の性能を大きく越える材料の開発が求められている。
材料開発を加速するものとして期待が高まっている理論・計算材料科学的研究について、その現状と将来を材料開発の観点から議論する。

「二次電池」
二次電池には電気自動車用電源としてなど、環境調和社会実現のための様々な役割が期待されている。本セッションでは、二次電池材料の最前線について講演をいただく。

「太陽電池」
本セッションでは、太陽電池にかかわる最新の研究状況や動向を紹介すると共に、色素増感、有機薄膜、量子ドットを中心とした次世代型太陽電池に関する基礎研究の現状と今後の展開ついて講演を行う。

「高性能燃料電池用材料及び燃料電池デバイスの設計」
最近のデータをもとに、今後の燃料電池材料及び燃料電池デバイスの開発のあるべき姿を議論する。
議論は、できるかぎり、表面・界面・バルク微細構造観察、シミュレーション、燃料電池材料(燃料電池デバイス)特性の相関性に関するデータをもとにした議論とする。

「ナノ光触媒材料:可能性への挑戦」
ナノ光触媒材料は、低負荷型浄化技術として、環境保全分野への応用に広がりを見せる一方、太陽光エネルギーを化学エネルギーに変換・貯蔵する「人工光合成技術」としても多大な可能性を秘めている。本セッションはこれらの可能性への挑戦に取り組んでいる世界最先端の研究者を招聘し、現状と将来展望について議論する。


7月14日(水)  (中会議室201、202)
「環境エネルギー材料のための計測技術」
光触媒、燃料電池、二次電池、太陽電池などの環境・エネルギー分野で用いられる新規デバイスや新材料の機能が発現する場は、固体/気体、固体/液体、固体/固体などの異相界面である。このような固体の表界面における構造、状態、反応を明らかにするための先端的な計測技術とその材料への応用に関して最近の展開と将来の動向を議論する。

「熱電発電素子に対する社会ニーズ」
熱電発電は熱から電気を生み出す直接エネルギー変換で、373K以下の低い温度でも動作可能である。環境エネルギー問題に対応するため、社会で大量放出されている未利用熱を回収・再利用する手段として有力視されている。このシンポジウムは熱電発電素子を利用しようとしている、または利用しているユーザーによる講演会であり、熱電材料研究の今後の方向性を照らし出すことを目的としている。

「触媒・環境浄化材料」
環境保全ならびに持続的な発展は物質・材料科学にとって重要に成りつつある。
本セッションでは2つのトピック、 高性能水処理膜ならびに環境触媒に焦点をあてて議論を行い、将来を展望したい。


参加登録(無料)
事前登録者は、会期中の全プログラムに参加できます。
また概要集、7月12日の懇親会チケットが配布されます。
事前受付は終了いたしました。
参加申込みを希望される方は、当日受付デスクまでお越し下さい。



会場
つくば国際会議場(エポカルつくば)
305-0032 茨城県つくば市竹園2丁目20-3
TEL: 029-861-0001 FAX: 029-861-1209
http://www.epochal.or.jp


懇談会
7月12日(月) 18:30〜20:30
オークラフロンティアホテルつくば 本館3階 『ジュピター』
305-0031 茨城県つくば市吾妻1丁目1364-1
TEL: 029-853-8055 FAX: 029-853-8108


連絡先
NIMS Conference 2010 登録事務局
株式会社ダブリュファイブ・スタッフサービス内
Email: nims_conference@w5ss.com
FAX : 03-3780-6733

主催
独立行政法人 物質・材料研究機構 http://www.nims.go.jp/
ナノ材料科学環境拠点 http://www.nims.go.jp/ICNSEE/


ポスター
nims_conference2010ポスター
nims_conference2010概要(日本語)
nims_conference2010概要(英語)
nims_conference2010プログラム


過去の国際会議
[NIMS WEEK 2009]
"Nanobio- materials and technologies: breakthrough for future medicine"
http://www.nims.go.jp/nimsweek/09/
[NIMS WEEK 2008]
"Materials Science for Highly Efficient Use of Energy and Resources"
http://www.nims.go.jp/nimsconf08/
[NIMS Conference 2007]
"Recent Breakthroughs in Materials Science and Technology"
http://www.nims.go.jp/nimsconf07/