数値データに現れる、NIMSの論文、特許、技術移転の成果

独立行政法人化以降、NIMSはその利点を活かして積極的に活動を推進してきました。研究や論文はもとより、成果の特許出願、産業界への技術移転など、それらの実績は年々、具体的な数字となって現れてきています。

論文から見るNIMSの実績

NIMSの実績は、論文データから見ることができます。

SCI論文数と平均インパクトファクター

独立行政法人となった2001年から2006年までに、発表論文数は約1.75倍になり、その後もその数を維持しています。
論文の質を示す平均IF値に関しては、好調に増加し続けており、現在の平均IF値は5を超えています。

SCI論文数と平均インパクトファクター (2016年4月現在。※トムソン・ロイター社のESIデータベースをもとに作成。)



発表論文の分野別の内訳と、論文引用ランキング

発表論文研究分野の内訳 (2017年1月現在。トムソン・ロイター社のデータを引用。)


2015年にNIMSが発表した論文の約7割がMaterials Science (材料科学) 、Physics (物理学) 、Chemistry (化学) の3分野。
そのうち、Materials Science分野におけるNIMS論文の被引用回数は、世界ランキングで9位、国内では1位でした。

注 : 2000年 (独立行政法人化)以前のデータは、金属材料技術研究所および無機材質研究所のものを合算。

材料分野における論文被引用数
順位 研究機関名 総被引用数
1 中国科学院 576,644
2 フランス国立科学研究センター 393,929
3 アメリカ合衆国エネルギー省 391,844
4 カリフォルニア大学システム 369,041
5 マックス・プランク協会 198,438
6 マサチューセッツ工科大学 156,512
7 シンガポール国立大学 144,740
8 清華大学 141,533
9 物質・材料研究機構 130,794
10 南洋理工大学 127,872
(2016年10月現在。トムソン・ロイター社のデータを引用。)


特許から見るNIMSの実績

NIMSは「使われてこそ材料」をキーワードに、独創性の高い基礎研究をもとに特許を取得、産業界への技術移転で実用化を促進しています。また、技術の国際化に伴い、外国における権利化にも力を入れています。

産業界への技術移転で実用化を促進


特許出願実績 (2015年度)
  • 国内出願件数 : 121件
  • 外国出願件数 : 85件
  • 国内登録特許 : 138件
  • 外国登録特許 : 110件


ライセンス実績 (2015年度)
  • ライセンス件数総計
    104件


技術移転と外部資金から見るNIMSの実績

NIMSの研究を社会に役立てるため、NIMSは民間企業への技術移転や共同研究に力を入れています。

民間企業との連携と外部資金


連携実績 (2015年度)
  • 共同研究 (一般型)
    35件
  • 共同研究 (資金受領型)
    134件
  • 業務実施 (技術相談等)
    88件