三菱ケミカル、物質・材料研究機構、日亜化学及びシチズン電子が共有する窒化物系赤色蛍光体を用いたLEDに関する特許が米国で成立
三菱ケミカル株式会社
国立研究開発法人物質・材料研究機構
日亜化学工業株式会社
シチズン電子株式会社
三菱ケミカル株式会社及びNIMSと日亜化学工業株式会社及びシチズン電子株式会社が共有するLEDに関する特許が米国で成立したことをお知らせします。
概要
三菱ケミカル株式会社(本社 : 東京都千代田区、社長 : 和賀昌之、以下「三菱」)及び国立研究開発法人物質・材料研究機構(茨城県つくば市、理事長 : 橋本和仁、以下「NIMS」)と日亜化学工業株式会社(本社 : 徳島県阿南市、社長 : 小川裕義、以下「日亜」)及びシチズン電子株式会社(本社 : 山梨県富士吉田市、社長 : 関口金孝、以下「シチズン」)が共有するLEDに関する特許が米国で成立したことをお知らせします。なお、本LEDに関する特許(米国特許第10,072,207号)は、赤色蛍光体として窒化物系赤色蛍光体 (注1 : 以下「本赤色蛍光体」) を用いるものです。
三菱、NIMS、日亜及びシチズンは、LED用として広く用いられる本赤色蛍光体に関し、特許を相互に実施許諾することで2015年に合意しています。本実施許諾の対象となる特許のうち、本赤色蛍光体基本特許はすでに米国で成立し、4社で共有していますが、今回さらに、本赤色蛍光体を用いたLEDに関する基本特許も米国で成立いたしました。
三菱、日亜、NIMS及びシチズンは、これら本赤色蛍光体及びそれを用いたLEDに関する特許群について、他社がこれらの特許群を侵害するようなことがあれば、これを看過することなく、適正な対応を取る所存です。
(注1)
(Sr,Ca)AlSiN3:Eu等を基本組成とする蛍光体。高い輝度と信頼性から、白色LED用として最も広く使用されている赤色蛍光体です。この蛍光体は、一般に、CASN若しくはSCASN蛍光体、又は1113蛍光体と呼ばれています。