ホーム > ニュース・プレス > プレスリリース > 2011年 > 生命の起源 : 『化学進化』は海底地下でおこった!

生命の起源 : 『化学進化』は海底地下でおこった!

高温高圧条件下におけるアミノ酸のペプチド化を解明

国立大学法人東北大学大学院理学研究科
独立行政法人物質・材料研究機構

東北大学大学院理学研究科とNIMSは共同で、高温高圧条件でのアミノ酸の重合実験をおこない、タンパク質の元となるペプチドが単純なアミノ酸から作り出されることを明らかにしました。

概要

国立大学法人東北大学大学院理学研究科の大竹 翼 助教・掛川 武 教授らは独立行政法人物質・材料研究機構の谷口 尚 グループリーダー・中沢 弘基 名誉フェローらと共同で、高温高圧条件でのアミノ酸の重合実験をおこない、タンパク質の元となるペプチドが単純なアミノ酸 (グリシン、アラニン) から作り出されることを明らかにしました。

これまで、生命の起源を探る有機物合成実験によってアミノ酸など単純な有機物の生成機構は少しずつ解明されてきましたが、それらが原始地球の環境の中でさらに進化する過程はほとんど未解明でした。今回の実験では、より複雑な高分子の生成に成功し、より高圧で、より高濃度のアンモニアが存在することがアミノ酸やペプチドの安定性に重要であることを明らかにしました。

これは、タンパク質の元となる物質の生成が原始地球の海底地下で起きていたことを示唆しています。つまり初期地球に海が出現した後、海底地下に単純な有機物が濃集し、海底堆積物が圧密・脱水される過程でより複雑な有機物へと“進化”したとする説を支持しています。

本研究成果は、米国学術誌Astrobiologyのオンライン版で近日中に公開される予定です。

「プレス資料中の図: 本研究で実証した複雑有機物生成仮説<br />注 : 隕石衝突によるアンモニア生成および有機物生成はそれぞれNakazawa et al. (2005, Earth and Planetary Science Letters, 235, 356-360) およびFurukawa et al. (2009, Nature Geoscience, 2, 62-66) による。」の画像

プレス資料中の図: 本研究で実証した複雑有機物生成仮説
注 : 隕石衝突によるアンモニア生成および有機物生成はそれぞれNakazawa et al. (2005, Earth and Planetary Science Letters, 235, 356-360) およびFurukawa et al. (2009, Nature Geoscience, 2, 62-66) による。





お問い合わせ先

研究内容に関すること
国立大学法人東北大学大学院理学研究科
地学専攻 教授
掛川 武 (かけがわ たけし)
TEL: 022-795-6660
E-Mail:電子メールアドレス
地学専攻 助教
大竹 翼 (おおたけ つばさ)
TEL: 022-795-3453
E-Mail:電子メールアドレス
E-Mail:電子メールアドレス
独立行政法人物質・材料研究機構
先端的共通技術部門 先端材料プロセスユニット 超高圧グループ
グループリーダー
谷口 尚 (たにぐち たかし)
TEL: 029-860-4413
E-Mail:電子メールアドレス
名誉フェロー
中沢 弘基 (なかざわ ひろもと)
TEL: 029-860-4302
E-Mail:電子メールアドレス
報道担当
国立大学法人東北大学
大学院理学研究科 広報室
TEL: 022-795-6708
E-Mail:電子メールアドレス
独立行政法人物質・材料研究機構 
企画部門広報室
〒305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1
TEL: 029-859-2026
FAX: 029-859-2017
E-Mail:電子メールアドレス
Get ADOBE® READER®

PDFファイルの閲覧には、Adobe® Readerが必要です。


国立研究開発法人物質・材料研究機構
〒305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1
TEL.029-859-2000 (代表)