独立行政法人物質・材料研究機構 (理事長 : 潮田 資勝、以下NIMS) は、平成21年9月、当機構が支援を行う「NIMSベンチャー企業」として、株式会社超合金 (社長 : 田村 至、本社 茨城県龍ケ崎市) を設立しました。これまでに、NIMSより開発超合金等の特許実施許諾や、超合金製造設備ならびに業務用スペースの使用許可を受けて本格稼動を開始、すでに国内メーカよりご発注を頂きました。
「株式会社超合金」は、NIMS開発超合金のより早期の広範な実用化を促進し、効果的にCO2排出量を削減してわが国の中期目標である2020年の1990年比25%削減に貢献しようとするものです。具体的には、NIMSから各種超合金(単結晶、一方向凝固、鍛造など)のライセンス供与を受けて、国内外の企業・大学・研究機関等から要望の多い高温特性試験用素材 (丸棒、板など) の製造・販売を行います。これによって各企業・大学・研究機関等における材料評価、データベース構築が加速され、もって実用化が大幅に促進されるものと期待しています。
またNIMSが超合金開発研究の過程で開発した装置(一方向凝固炉、超高温急速冷却真空熱処理炉、セラミックコーティング装置(EBPVD)、高温酸化・腐食試験装置(バーナーリグ)など) の設計・製造・販売の事業も同時に展開し、超合金評価試験の効率化も支援します。なお、経営陣は以下の4名です。
- 代表取締役 田村 至 (たむら いたる)
- 取締役 新井 智子 (あらい ともこ)
- 取締役 小林 敏治 (こばやし としはる)
- 取締役 原田 広史 (はらだ ひろし)