サンゴバンと独立行政法人物質・材料研究機構、連携研究分野を拡大

2009.09.30


独立行政法人物質・材料研究機構
サンゴバン株式会社

フランスを代表する世界的企業サンゴバングループとNIMSは、2008年11月に初めて締結した連携研究に関する合意を更に拡大させることを決定しました。

概要

フランスを代表する世界的企業サンゴバングループと独立行政法人、物質・材料研究機構 (以下NIMS) は、2008年11月に初めて締結した連携研究に関する合意を更に拡大させることを決定しました。10月2日には、サンゴバングループのピエール・アンドレ ドゥ シャランダール最高経営責任者 (CEO) が来日し、NIMSの潮田理事長と会見を行い、“NIMS・サンゴバン先進素材研究拠点”の設立に関する覚書の調印式に出席します。NIMSとサンゴバンは、初回の複合素材分野およびその他の事案に関する共同研究プロジェクトの進展から、今回連携研究においてさらに前進することになります。

また、10月2日に、NIMSとサンゴバンは、今回2件目となる共同研究プロジェクトの合意に調印する予定です。この新規プロジェクトでは、サンゴバンと NIMSは薄型酸化物フィルムの分野で共同研究を行います。この新技術の投入により、ガラスが構造的に改善されることで、建物の省エネ効果の向上につながります。

新たに設立される研究拠点では、前回、そして今回調印の研究プロジェクトを遂行する一方で、将来の合同研究プロジェクトに向けた活動を展開します。新規プロジェクトはより快適で省エネ効率の高い住宅や建造物を実現するための素材技術の研究となる見込みです。またここでは、合同セミナーやワークショップが開催される他、日仏間における研究成果を共有する場が提供されます。

サンゴバンは既存の事業基盤の拡大および世界規模で行われる研究開発部門の強化を見据え、NIMSの研究活動に資金を提供し、人材を派遣する意向であり、 NIMSとのパートナーシップを通じて、エネルギーや環境など、将来の成長分野におけるリーダーシップを確立するための素材開発やシステム開発を計画しています。

今回の連携は、NIMSが掲げる世界的企業およびリサーチセンターとの戦略的関係構築に向けた取り組みを前進させるものでもあります。世界に広がるサンゴバンのリサーチセンターとの連携は、NIMSの素材センターや研究部門にとって、世界規模の情報源や窓口および技術交流の増大につながると思われます。 “NIMS・サンゴバン先進素材研究拠点”はNIMSにとってロールスロイス航空宇宙材料センター、NIMS-トヨタ次世代自動車材料センターに続く3番目の企業連携組織になります。

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