博士後期課程連携講座「先端ナノ材料工学講座」を九州大学工学府に設置
独立行政法人物質・材料研究機構
国立大学法人九州大学
NIMSと九州大学大学院工学府は、九州大学大学院工学府物質創造工学専攻及び材料物性工学専攻それぞれの中にNIMSを母体とする博士後期課程連携講座「先端ナノ材料工学講座」を新設することに合意した。
概要
- 独立行政法人物質・材料研究機構 (理事長 岸 輝雄、以下「NIMS」) と、国立大学法人九州大学大学院工学府 (工学府長 日野 伸一、以下「九大工学府」) は、ともに協力して21世紀を担うナノ材料工学の優れた若手研究者を育成するため、九州大学大学院工学府物質創造工学専攻及び材料物性工学専攻それぞれの中にNIMSを母体とする博士後期課程連携講座「先端ナノ材料工学講座」を新設することに合意した。調印は、平成21年5月 1日付を予定している。
- この「先端ナノ材料工学講座」は、NIMSの研究者を九州大学の連係教授・連係准教授に迎え、NIMSの優れた研究環境を活用して教育や研究指導を行うことにより、九大工学府における博士後期課程の教育・研究の強化を目的とするものである。
- 本講座では、ナノ材料工学概論、ナノ材料創製プロセス、分離材料工学、先端電子顕微鏡、先端光学計測、高輝度分光学、磁性材料概論、強磁場物性学などのカリキュラムが予定されており、ナノ材料の創製、計測、物性評価を総合的に修学し、確かな基礎力を養いつつ、応用に向けた幅広い専門性を習得できるように工夫している。また、アジアや欧米からの入学者も積極的に受け入れ、研究能力だけでなく優れた国際性やコミュニケーション力を養うこともできる。 NIMSの最先端の設備と国際的な研究環境を生かしながら、社会の要請や科学技術の進歩に対応できる俯瞰力、総合力をもつ研究者を育むことを目指す。
- なお、本講座における学生受け入れは、平成22年4月を予定している。
九州大学大学院との連係イメージ
