この展示会は、“異分野交流による知の触発”をスローガンに毎年開催され、つくば地区における6件の「つくば発注目研究」ポスター発表の他、院生・大学生・高校生からの発表も含む合計118件の「一般研究」ポスター発表が行われました。特別企画として、 “AIが創るサステイナブルな未来社会”をテーマに、今回の幹事機関である筑波大学の人工知能科学センター長の櫻井鉄也教授より「デジタルイノベーションとAI技術」、株式会社日立製作所の矢野和男フェローにより「人工知能は社会をどう変えるか」と題した興味深い講演があり、それらを受けて、両講演者に加えて、江崎玲於奈会長と筑波大学の金保安則副学長の四者によるパネル討論会が行われました。
今回NIMSからは、統合型材料開発・情報基盤部門 情報統合型物質・材料研究拠点 データプラットフォームの徐一斌プラットフォーム長が「つくば発注目研究」として「機械学習を用いた極小熱伝導率を有する断熱薄膜の設計と開発」を発表したほか、「一般研究」4件の研究発表 (それぞれインデクシングとポスター展示) が行われ、現在NIMSで進められているホットな研究が紹介されました。さらに「一般研究」の全ポスター118件に対して行われた審査の結果、機能性材料研究拠点 機能性分子・ポリマー分野 電子機能高分子グループの樋口昌芳グループリーダーが発表した「電源を切っても表示が残るディスプレイ」が「ベスト・アイデア賞」を受賞しました。