機能性材料研究拠点の大橋直樹拠点長がフランス国家功労勲章を叙勲

2019.02.01


フランスとの研究交流・協力面での多大な貢献を評価されたNIMS機能性材料研究拠点の大橋拠点長が、
フランス共和国より国家功労勲章シュヴァリエに叙されました。

機能性材料研究拠点の大橋拠点長は、フランス共和国より国家功労勲章シュヴァリエに叙されました。
NIMSにおける、CNRS(仏国の国立科学研究機関)や仏国企業サンゴバン社との国際共同研究ユニットの開設と運営などを通じた、日仏両国に渡る国際的な産学連携の展開への貢献など、フランスとの研究交流・協力面での多大な貢献を評価されたものです。1月15日、東京・南麻布のフランス大使公邸において、ローラン・ピック駐日フランス大使より国家功労勲章を授与されました。


「ローラン・ピック駐日フランス大使 (右) より勲章を授与される大橋拠点長 (左)」の画像

ローラン・ピック駐日フランス大使 (右) より勲章を授与される大橋拠点長 (左)



フランス国家功労勲章とは

在日フランス大使館ウェブサイトより引用

歴史

国家功労勲章は1963年12月3日の政令によって創設された、レジオン・ドヌール勲章とともに大統領の決定により、フランス政府から与えられる勲章です。慣習として、レジオン・ドヌールより先に国家功労勲章を叙勲する場合が多いです。
青いリボンは、16世紀にヘンリー3世によって設けられた「聖霊勲章」の名残です。

ノミネーションと昇級について

すべて大統領の政令によります。
 
この勲章には3つのGradeと呼ばれる等級 - シュヴァリエ Chevalier (5等) 、オフィシエ Officier (4等) 、コマンドゥール Commandeur (3等) - があり、さらにその上に Dignite - グラントフィシエ Grand Officier (2等) とグランクロワ Grand-Croix (1等) - が存在します。フランスの国民がシュヴァリエに叙されるには公職、軍職または一定の職業に最低15年勤続していることを証明しなければなりません。オフィシエに昇級するためには5年前からシュヴァリエでなければならず、コマンドゥールの場合は3年間オフィシエでいることが条件です。
 
国家功労勲章の創設に関する政令の第19条には、ただ単に「フランスに対して功績のあった外国人」と記されています。フランス人の選考に用いられる基準の功績や人格に関するものは大体において外国人にも充当します。ただし、勤続年数と等級間の年数については例外です。

ここ10年間に約150人の日本人が国家功労勲章を受勲しています。