技術開発・共用部門 強磁場ステーションの、清水 禎ステーション長は、(株)神戸製鋼所、理化学研究所と共同で、第48回 市村産業賞 貢献賞を受賞しました。

2016.04.25
(2016.04.28 更新)


本賞は、優れた国産技術を開発することで、産業分野の発展に貢献・功績のあった技術開発者またはグループに贈呈される賞です。4月25日(月)には帝国ホテルにて、三笠宮彬子女王殿下御臨席のもと、表彰式が執り行われました。

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(左から)理化学研究所 高橋 雅人氏(共同研究者)、株式会社神戸製鋼所 斉藤 一功氏(共同研究者)、清水 禎



 受賞情報
【テーマ】
高温超伝導体を利用した世界初の超1GHz NMR装置の開発
【概要】
従来の超伝導磁石では材料の特性により1000 MHzが発生限界となっていた。本開発では高温超伝導体を用いることで、この限界を超えることができた。高温超伝導体を用いた磁石の開発技術は以下の3点である。
(1)巻線技術 : 脆性な高温超伝導体を用いたNMR磁石を実現するため、特殊な巻線技術を開発した。(2)磁場安定化技術 : 高温超伝導体を用いた超伝導磁石においてもNMRに必要な安定磁場が得られる特別な磁場安定化装置を開発した。(3)磁場均一化技術 : 磁場が空間的に不均一だと測定できないため、超伝導磁石が作りだす不均一な磁場を補正して均一にする必要があり、鉄片を使った磁場補正装置を新たに開発した。
【受賞者】
斉藤 一功 ((株)神戸製鋼所)
清水 禎  (NIMS)
高橋 雅人 (理化学研究所)