NIMSでトヨタ燃料電池自動車の試乗会を実施

平成21年10月13日、独立行政法人物質・材料研究機構 (NIMS) はトヨタ自動車株式会社と燃料電池自動車に関する意見交換会を行いました。会議では、トヨタ側から燃料電池自動車開発の最前線について説明があり、燃料インフラ整備・法整備などの必要性、燃料電池に関する材料基礎研究や耐水素脆性に優れた構造材料の開発などの継続的な推進の重要性と、NIMS側へ基礎研究ニーズなどの情報を発信することなどが確認されました。

会議後にはNIMS構内で、90kW出力の固体高分子形燃料電池搭載、最高充填圧力700気圧・タンク容量156リットルの水素燃料で動く、最高速度時速 155km/h・航続距離10・15モードで約830kmという性能の燃料電池自動車 (トヨタFCHV-adv) の試乗会が催されました。試乗会には、 NIMSの馬越理事、西村燃料電池材料センター長、森副センター長ら10数名が参加しました。試乗した研究者からは「騒音が全くない」、「思ったよりパワーがあり加速感がある」、「操作性は普通の自動車と変わらない」などの感想が寄せられました。

NIMSでは、さらに高性能で普及可能な低炭素化社会に貢献する環境・エネルギー対応の材料研究に取り組んでまいります。