新フェロー就任のお知らせ

2007.10.01


NIMSはこの度、ナノ物質ラボ 独立研究グループの三島 修 主席研究員ををNIMSフェローに任命しました。

NIMSはこのほど「物質・材料の分野で顕著な業績をあげてきており、今後ともNIMSの研究活動に大きな寄与を期待できる」として、ナノ物質ラボ 独立研究グループの三島修主席研究員をNIMSフェローとして認定し、10月1日に任じました。三島フェローは、昨年12月に「水・非晶質氷の相転移・ポリアモルフィズムの実験的研究」で第52回仁科記念賞を受賞しており、NIMSの研究の一層の活性化が期待されます。

就任にあたって : 三島 修

「三島 修 新フェロー」の画像

三島 修 新フェロー


水と氷の研究は大変に興味深く、それを理解することが学生時代から私のライフワークになっています。NIMSにおいてもこの研究を続けることができ、大変感謝しています。水に異なる二状態のあることが徐々に明らかになり、その重要性が認められるようになってきました。この20年間の水と氷の議論や論争を経験し、二状態の存在が明確化してくる過程を歩み、科学の醍醐味を味わうことができたのは幸運なことです。しかし、水と氷の理解は暫定的で発展途上です。この度、フェローに任ぜられ、この研究を更に進めたいと思っています。

三島 修 (みしま おさむ)
工学博士 (1979年) 。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程終了。大阪大学基礎工超高圧実験施設助手、カナダ国立研究所化学部研究員を経て、科技庁無機材質研究所超高圧力ステーション入所 (1985年) 。物質・材料研究機構物質研究所独立主任研究員 (2001年) 、物質・材料研究機構ナノ物質ラボ独立研究グループ主席研究員 (2006年) 。2007年10月物質・材料研究機構フェローに就任。