ta1p.fは拙著の図4.14に示す2次元六方格子フォトニック結晶について,FDTD法 を用いて図4.16のような局在モードの電場分布の計算を行うプログラムです。  E偏光の電磁場についてA1対称性を仮定しています。これにより,計算領域を12分 の1に減らすことができます。具体的には,x≧1.732y≧0の領域で計算しています。  他の対称性の電磁モードについては境界条件を変更してプログラムを書き直す必要が あります。  プログラム中のパラメータの意味は以下の通りです。 OM1 :規格化周波数の下限値で倍精度実数 OM2 :規格化周波数の上限値で倍精度実数 NPOINT :双極子輻射を計算する周波数の個数で正の整数 NX :1格子長当たりの代表点の数で正の整数かつ3の倍数 NT :1周期当たりの代表点の数で正の整数 NC :双極子輻射を計算する時間の長さ(単位は振動の周期)で正の整数 LX :x軸およびy軸方向の単位格子の数で正の整数 A :格子定数で倍精度実数 R :円柱の半径で倍精度実数 RD :欠陥円柱の半径で倍精度実数 QEPS1 :円柱の誘電率で倍精度実数 QEPS2 :背景の誘電率で倍精度実数 QEPSD :欠陥部の誘電率で倍精度実数 X0,Y0 :振動双極子のx座標とy座標で倍精度実数        0≦1.732×Y0≦X0<LX×Aであることが必要 EMU :振動双極子の振幅で倍精度実数。(通常は1.0とすればよい。) 注意:NTを小さくし過ぎると計算が不安定になり,しばしば計算が発散します。  計算結果はOPEN文で指定したファイルに保存されます。ファイルに保存される データの並びは以下の通りです。 1行目〜7行目: 計算に用いたパラメータ 8行目    : 規格化周波数と放射エネルギー 9行目以降  : x座標とy座標(単位は格子定数),電場のz成分(最大値を1に規格化)  ta1p.datはta1p.fを実行した結果です。これを図示したものがta1p.jpgです。