E偏光でA1対称な局在モードの関与する双極子輻射スペクトルのFDTD法による 計算プログラム。  E偏光の電磁場についてA1対称性を仮定しています。これにより,計算領域を8分の1 に減らすことができます。具体的には,x≧y≧0の領域で計算しています。  他の対称性の電磁モードについては境界条件を変更してプログラムを書き直す必要が あります。  プログラム中のパラメータの意味は以下の通りです。 OM1 :双極子輻射スペクトルを計算する規格化周波数の下限。正の実数。 OM2 :双極子輻射スペクトルを計算する規格化周波数の上限。正の実数。 NPOINT :双極子輻射スペクトルを計算する周波数の個数。正の整数。 NX :格子定数当たりのデータ点の数で正の整数。 LX :x軸方向の単位格子の数で正の整数。 NT :1周期当たりの時間の分割数で正の整数。NTはNXの2倍程度にとって下さい。     これより小さくすると,計算が不安定になり発散します。そのときは,さらに     NTを大きくして下さい。 NC :双極子輻射を計算する時間の長さで正の整数。単位は双極子の振動の周期。 A :格子定数。 R :円柱の半径。 QEPS1 :円柱の誘電率(=屈折率の自乗)で実数。(複素数も可ですが計算が不安定) QEPS2 :背景の誘電率で実数。(複素数も可ですが計算が不安定) QEPSD :欠陥部の誘電率で実数。(複素数も可ですが計算が不安定) X0 :振動双極子のx座標で実数。 Y0 :振動双極子のy座標で実数。0≦Y0≦X0<LX×Aであることが必要 EMU :振動双極子の振幅で実数。通常1.0とします。  計算結果はOPEN文で指定したファイルに保存されます。ファイルに保存されるデータの 並びは以下の通りです。 1行目〜3行目: 計算に用いたパラメータ 4行目以降: 規格化周波数,振幅透過率の実部,同・虚部,振幅反射率の実部,同・虚部  uni004.datとuni015.datはそれぞれ,uni004.fとuni015.fを実行した結果です。前者は 規則結晶,後者は欠陥を含む結晶です。結晶の外側の屈折率を1として計算していますので, 透過率(エネルギー透過率)は(振幅透過率の実部の自乗)+(振幅透過率の虚部の自乗)で 与えられます。これを図示したものがuni004.jpgとuni015.jpgです。