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茨城県科学技術振興財団は第28回つくば奨励賞を桜庭裕弥グループリーダーに授与すると発表しました

2018.09.05
  茨城県科学技術振興財団(理事長:江崎玲於奈)は第28回つくば奨励賞を桜庭裕弥グループリーダーに授与すると発表しました。
  授賞の対象となった研究主題は「室温高スピン分極ハーフメタルホイスラー合金材料に関する先駆的研究」です。授賞セレモニーは11月に開催される予定です。
  • 受賞者
  •   桜庭 裕弥(さくらば ゆうや)

  • 授賞の対象となった研究主題及び研究内容

  • 【研究主題】
      室温高スピン分極ハーフメタルホイスラー合金材料に関する先駆的研究

    【研究内容】
      スピントロニクスデバイスの高性能化に直結する室温でスピン偏極した強磁性材料「ハーフメタル」の実現が切望されている状況の下、桜庭氏はトンネル磁気抵抗素子において巨大なトンネル磁気抵抗比を観測し、ホイスラー合金がハーフメタル性を有すことを実証した。さらに、巨大磁気抵抗素子において室温で大きな磁気抵抗比を観測し、ホイスラー合金が室温でハーフメタル性に由来する高いスピン偏極率を有すことを実証した。これらの成果は国際一流雑誌に数多く掲載され、成果の新規性の高さから数多く引用されるなど世界的に注目されている。
      桜庭氏の研究によって見出されたホイスラー合金系ハーフメタル材料に関する成果は、革新的スピントロニクスデバイス実現の土台となり、実社会に貢献することが強く期待される。
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