材料基盤情報ステーションでは,『材料データの取得と材料データシートの作成』を重要なミッションの一つとして掲げ,安心・安全な社会の構築に必要とされる構造材料データシートの発行を進めています。これまで30年以上の長期間にわたり発行しているクリープと疲労のデータシートに加え,腐食と宇宙関連材料のデータシートの作成を新たに開始しました。構造材料データシートの作成には計画立案から試験の実施,データ解析と整理,そしてデータシートの発行まで長い年月を必要とします。とくにクリープと腐食では20〜30年に及ぶ極めて長時間の特性データが必要とされていることから,社会のニーズに対応した長期展望を明確に設定し,データシート作成計画を立案することが重要です。
そこで当ステーションでは,今後の構造材料データシートを担う若手職員を中心として,平成15年8月より以下の項目を中心に検討を行ってきました。
・構造材料データシートのニーズ
・構造材料データシートの意義と目的
・今後30年程度を見通した長期展望
・次期中期計画(平成18〜22年度)における構造材料データシートの位置付け
上記の検討と併行して,『NIMS材料データシート活動に関する調査』を日本機械学会に委託して,構造材料データシートの今後の展開に対するユーザーからの要望等の把握に努めました。得られた検討結果につきましては,外部委員を中心とした各データシート検討会やデータシート懇談会でご審議頂きました。この度,約10ヶ月に及ぶこれらの検討結果を『構造材料データシートの将来構想』として取りまとめました。報告書概要はPDF版でご覧いただけますが,報告書の残部が多少ございますので,ご興味のある方は下記の問合せ先まで御連絡下さい。
○構造材料データシート将来計画委員会報告書
『構造材料データシートの将来構想』
報告書概要はPDF版でご覧頂けます。
○平成15年度 独立行政法人
物質・材料研究機構委託調査研究報告書
『NIMS材料データシート活動に関する調査』
(NIMS材料データシートの有効活用促進と高付加価値化に関する提言)
(社)日本機械学会 技術開発支援センター
報告書概要はPDF版でご覧頂けます。
|