「超鉄鋼研究センター 技術開発チームの紹介 Part.2」

超鉄鋼研究センター 冶金グループ 岩崎 智

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 8月号技術開発チーム紹介Part.1より続いて、今回は機構内外(契約に基づく)他機関からの依頼業務を受け付ける装置を紹介致します。
当チーム業務には、ミレニアム関係はもちろん機構内他部署や知的財産室経由での外部機関からの下記装置作業業務を受け付けております。
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【溶解作業】

<高周波真空溶解炉 鉄換算3kg、20kg用2台>
真空または不活性ガス雰囲気中において、各種金属元素を溶解合成し、各種形状の試験片及びインゴットを作製するための設備。
 (3kg):最大出力:20kW、排気系:R.P-M.B.P-D.P
 (20kg):最大出力:50kW、排気系:R.P-M.B.P-D.P

<コールドクルーシブル浮揚溶解装置>
不活性ガス雰囲気中において、高純度金属や活性金属などを溶解合成し、高純度試料作製や各種試験片を溶製するための設備。
 溶解量:鉄換算2.3kg、最大出力:150kW+100kW 排気系:R.P-M.B.P-D.P ガス置換。
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【圧延加工作業】
<300tf 油圧鍛造装置>
金属材料の一部または全部の高さを上下方向から圧縮し、横方向に広げることによって成形加工を行い、あるいは素材の組織を改善するための鍛錬を行う設備。
 出力:300tf、ストローク:700mm、最大材料加熱温度:1250℃

<熱間2段圧延機>
冷間又は加熱した金属材料を回転するロールの間を通して塑性変形させ、厚さを減ずる
設備。
 板幅:250m以下、板圧:2〜30mm、最大圧延荷重:150ton、リバース圧延可能。

<角溝ロール圧延機>
金属材料等を熱間または温間で棒状に圧延加工し、材料の内部歪みや結晶粒、さらには棒断面形状を高精度に制御する装置。
 溝寸法:40mm□→7.9mm□ 24本溝、最大圧延荷重:150ton、最高圧延温度:1000℃

<冷間4段圧延機>
板状の各種金属材料を常温のままで、回転するロールの間を通して塑性変形させ、厚さを減ずる設備。
 最大板圧:5mm、最大板幅:180mm、最大圧延荷重:150ton、冷間一方向圧延。

<スエージングマシーン 大小2台>
各種金属材料の管または棒を常温または加熱して縮径させるための連続圧延成形装置。 (大):最大加工寸法:30mmΦ、最小:6mmΦ、最大加圧力70ton
 (小):最大加工寸法:10mmΦ、最小:0.35mmΦ、最大加圧力18ton

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【熱処理作業】
<鍛圧用加熱炉>
最高使用温度:1250℃,炉内有効寸法:440×1200×470?

<カンタル炉>
最高使用温度:1200℃、炉内有効寸法:150×250×150?

<大型熱処理炉>
最高使用温度:1350℃、炉内有効寸法:600×1200×400?

<焼鈍用熱処理炉>
最高使用温度:850℃、炉内有効寸法:300×800×200?

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 その他、作業に伴う機械加工用設備、溶接設備などの機器類も取りそろえております。
また、広報室経由でのSRC施設見学も受け付けております。

 最後に、外部機関より依頼を行うにあたっての手続きを簡単に紹介致します。
依頼内容により契約形態が替わります。技術的内容の問い合わせは当チームまで、契約に関しましては知的財産室まで問い合わせの程お願い致します。

 上記、知的財産室を始めとし、機構内他部署と技術開発チームとの関わり合いをチーム紹介のまとめとして、Part.3で紹介致します。