「製鋼プロセス技術の現状と課題―リサイクル鉄利用プロセス技術の新たな展開・提案を目指して」ワークショップ(ミレニアムワークショップ)開催のお知らせ

超鉄鋼研究センター 冶金グループ 小林 能直

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 来る12月10日(金)、13:30より物質・材料研究機構、千現地区第1会議室にて、「製鋼プロセス技術の現状と課題―リサイクル鉄利用プロセス技術の新たな展開・提案を目指して」ワークショップを開催いたします。

 これまでもミレニアムつくば便りでご紹介してきましたように、スクラップ鉄からの高品質の鉄製造技術を主眼とする本プロジェクトでは、不純物を活用したリサイクル鉄製造プロセスの提案として、不純物の微細分散、組織の微細化を目指した急冷凝固利用、これを可能とするとともに、圧延工程での省力化をめざしたニアネットシェイプ鋳造、少ない加工しろで組織の制御を目指す圧延法などの種々のプロセス技術、材料技術に関する要素課題の
研究を行ってまいりました。
また、リサイクル材料技術に関する研究課題の抽出を常に行うことを考え、国内外の製鉄・材料製造プロセス、リサイクルプロセス、スクラップ鉄に関する調査を継続的に行っております。

今回、これまでの製鋼研究の現状と今後の課題を再認識することに立ち返りつつ、これまで行ってきた市場のスクラップの動向の調査、ならびに、不純物活用リサイクル鉄製造プロセスにおける急速凝固・冷却利用技術研究に関する報告を行うため、本ワークショップを開催したく、ご案内申し上げます。

皆様からの、幅広いご意見をいただき、スクラップ鉄利用を念頭においた製鋼プロセスの考え方、今後の技術課題について展望いたしたく、皆様のご出席を心からお待ちしております。

【ご案内】

「製鋼プロセス技術の現状と課題―リサイクル鉄利用プロセス技術の新たな展開・提案を目指して」ワークショップ

開催日時: 2004年12月10日(金)13:30〜17:00
開催場所: 独立行政法人 物質・材料研究機構 千現地区本館 第一会議室
         (〒305-0047 つくば市千現1-2-1)
地図:

http://www.nims.go.jp/jpn/visiting/tsukuba.html

主催: (社)未踏科学技術協会「自動車および家電に関するリサイクル材料技術」研究評価調査委員会
共催: (独)物質・材料研究機構 超鉄鋼研究センター
参加費: 無料
申込連絡先: (社)未踏科学技術協会 エコマテリアル研究会 羽生田
Tel. 03-3503-4681 Fax. 03-3597-0535 e-mail. ecomat@sntt.or.jp
参加申込方法:

上記連絡先に、ご所属、お名前、連絡先電子メールアドレスを添えて、Faxまたはe-mailにてお申込下さい。


プログラム:

司会 津崎兼彰(物質・材料研究機構超鉄鋼研究センター副センター長)

13:30〜13:35  開会の挨拶
 月橋文孝 (東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)
13:35〜14:25 「製鋼プロセス研究の現状と課題(仮題)」
 伊藤公久 (早稲田大学理工学部物質開発工学科教授)
14:25〜15:15

「鉄鋼スクラップ動向調査報告」
花村年裕 (物質・材料研究機構超鉄鋼研究センター主幹研究員)

15:15 15:30 休憩
15:30〜16:20 「不純物活用リサイクル鉄製造プロセスにおける急速凝固・冷却の利用」
小林能直 (物質・材料研究機構超鉄鋼研究センター研究員)
16:20〜16:55 総合討論
16:55〜17:00

閉会の挨拶
長井 寿 (物質・材料研究機構超鉄鋼研究センターセンター長)