「超鉄鋼研究センター 技術開発チームの紹介 Part.1」

超鉄鋼研究センター 冶金グループ 岩崎智

----------------------------------------------------------------------

 超鉄鋼研究センター(SRC)において開発された技術シーズを効率的に運用し、かつその高度化を図るために必要な業務を行う事を目的に、SRC内に技術開発チームが設置され平成15年6月2日から施行致しました。

 本号Part.1では、技術開発チームメンバーの簡単な紹介と特殊装置の紹介をいたします。

佐久間 信夫:

チーム立ち上げのWG主査であり、SRCに関する研究推進に資する素材創製技術やその加工技術などの開発を図るための指南役である特別研究員。

岩崎 智 : チーム立ち上げのWG補佐を経て、現チーム長として機構内外・SRC業務に当たる主任エンジニア。
中里 浩二:

SRC内特殊実験装置および大型装置操業業務や冶金グループ内薬品管理業務に当たる特別研究員。

檜原 高明:

SRC・チーム内業務および機構内外溶解加工依頼業務における溶解担当を行う特定分野業務員。

藤原 昌樹:

SRC・チーム内業務および機構内外溶解加工依頼業務における加工熱処理担当を行う特定分野業務員。

黒田 秀治:

SRC・チーム内業務および機構内外溶解加工依頼業務における鍛造圧延加工担当を行う重点支援業務員。

岡田 ひろみ: SRC冶金グループおよびチーム内業務における事務担当を行う常勤的非常勤職員

 以上7名の技術開発チーム員がミレニアム研究のもと、業務遂行に当たっております。

 次に、技術開発チームにおけるミレニアム関連の業務遂行に必要な、管理運営装置を簡単に紹介いたします。


装 置 名: 特 殊 装 置 の 特 長

せん断付与圧延機:

通常圧延のほかクロスロール圧延と異周速圧延が行えて、板材に対して圧縮ひずみとせん断ひずみを同時に導入できる圧延装置。


組織制御溶解装置:

組成制御溶解から可変水冷銅モールドおよび2次冷却装置による凝固冷却速度可変の急冷凝固組織を創製する溶解凝固装置。


25ton圧延・鍛造シュミレター装置:

多方向加工による組織制御の可能性を見出すための、加工モードによる組織と機械的特性の変化を検討する加工装置。


強圧下用圧延機: 昨年度末に設置され、現在研究内容に即した改良を含め、可動準備中である。

鋳造組織製造装置: 昨年度末に設置され、現在研究内容に即した改良を含め、可動準備中である。


 上記5台のミレニアム研究に重要な装置は、大型で特殊性が高いため、それぞれの実験内容に即した操業が必要となる。その応用過程に応えるべく各チーム員は、日々経験と技術を磨き、よりよい物を創り出すために各担当研究者と協調の基、装置改良・開発および安全な実験操業に努力することが重要と考えております。

今後とも各研究者のより一層の御協力に期待して、SRC・技術開発チームの紹介Part.1を終わります。

次回では、機構内外からの溶解・圧延に関する依頼作業を受け付ける装置群を紹介致します。