ワークショップ開催報告および研究責任者からのご挨拶

 去る3月22日、物質・材料研究機構 千現第1会議室にて、未踏科学技術協会 エコマテリアル研究会と共催で、第2回資源循環型社会構築のための新世紀構造材料研究ワークショップを開催致しました。

13:10〜13:50 「リサイクル鉄の超鉄鋼化研究プロジェクト進捗報告」 : 長井タスクフォースリーダー

13:50〜14:50 講演「古代タタラ鉄と半導体結晶」 : 志村史夫 (静岡理工科大学 教授)

14:50〜15:50 講演「鍛冶と鐵=リサイクルの王者=」 : 白鷹幸伯 (鍛冶師)

 昨年度の本研究の進捗に関してご報告させていただくとともに、鉄や素材の創製の第一人者でいらっしゃいます志村先生や薬師寺再建の和釘の鍛造などで著名な白鷹様にご講演頂き、さらにその後の設備の見学や懇親会も盛況のうちに終了致しました。

 ご協力、ご出席頂いた皆様、誠にありがとうございました。
 ワークショップの内容等については、ホームページにて御報告させて頂きます。

 また、昨年度は試行錯誤ながら本メールニュースサービスを開始し、皆様の温かいご指導や厳しいご意見など頂きまして、こうして新年度を迎えることができました。4月1日からの新しい組織で引き続き配信させて頂きますので、宜しくお願いいたします。


研究責任者からのご挨拶

-超鉄鋼研究センター センター長  長井 寿

 物質・材料研究機構は、本年4月からグローバルには地球環境問題など、また東アジアでは高耐震性・高耐食性などを抜本的に解決する超鉄鋼を実現するための基礎研究(設計、創製から商品化まで)を世界的・戦略的に推進することを目的として「超鉄鋼研究センター」を開設致しました。

 以下のような方法論にたってプロジェクトを推進して参ります。

  1. 国際的視野に立った研究戦略と連携戦略を基本とします。

  2. 「使われてこそ材料」の精神に基づき、エンドユーザー、製品設計サイドとの連携を強化します。

  3. 単に組織設計、探索にとどまらず、スパイラルダイナミズムを堅持し、「形と質を同時に造り込む」新しいものづくりの基礎研究に挑みます。

  4. 4.産業界、学界との密接な連携のもと、それぞれの社会的責務を遂行しつつ、相互ポテンシャルを効果的有機的に結合し、新シーズの発掘・育成から商品化までの幅広い展開を図ります。

  5. 国際的な視野で、鉄鋼研究の次代を担う人材の育成に寄与します。

皆様にご支援ご協力を頂いております本プロジェクトも、当センターにおいて推進する3大プロジェクトのひとつとして、引き続きより一層推進する所存です。

今後ともご支援ご協力を頂きたく宜しくお願い致します。