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ナノシステム分野

-ナノスケールの材料がつくりだすシステムとしての革新的機能-

 ナノシステム分野の目標は、これまで予想されなかった興味深く有用な新機能を発現する新しいナノスケールの材料を開発するだけでなく、それらを有効に相互作用させることによって新たに生じる革新的なシステムとしての機能を開拓し利用することです。そのために、ナノ構造の相互の連携機能に注目し、かつそれらの連携機能を大小さまざまな規模で組織的に利用するナノシステムを、ナノアーキテクトニクスを駆使して開拓します。

機能性ナノチューブ・ワイヤーを創製する

 超微細(原子/分子スケール)、超高速(量子情報処理を含む)、省電力(超伝導デバイスを含む)などをキーワードとして、原子スイッチ、分子デバイス、超伝導量子情報デバイス、無機/有機複合デバイス、グラフェン・デバイス、さらには太陽光を有効に利用するナノアンテナ集合デバイスなどに関して、基礎から応用にわたる研究を、ナノアーキテクトニクスの技術を駆使して進めています。

       超伝導デバイス                    グラフェンデバイス 


     原子スイッチ集積デバイス               分子デバイス 



ナノシステムの理論科学

 ナノアーキテクトニクスにおいては、ナノシステムが示す特異な新機能を理論的に正しく解釈すること、また新しい機能をもつナノシステムを理論的に開拓すること、この2つの側面の理論研究をきわめて重視しています。そのために、第一原理計算はもとより、従来より桁違いに多数の原子数を取り入れうる新しい計算法を活用します。

     分子スケール動的過程の理論解析          新超伝導デバイスの提案



脳神経網型ナノシステムに向けて

 プログラムにしたがって演算記憶を実行する今日のフォン・ノイマン型コンピューターのアルゴリズムは、半世紀の歴史を経て革新が求められています。脳のようにプログラムなしで創発的に演算記憶するコンピューターを、既存のデバイスの組み合わせやソフトウエアなどに頼らず、ナノスケールの物質/材料だけからなるシステムによって実現することは可能でしょうか。その新しい試みにナノアーキテクトニクスの概念を駆使して挑戦しています。

        脳神経網型の計算回路を物質/ 材料そのものによって実現する



ナノシステム新計測法の開発

 世界に先駆けて多探針走査トンネル顕微鏡(STM)を開発した実績をもとに、操作性がきわめてよい4探針原子間力顕微鏡(AFM)を実現するとともに、ナノスケールの高空間分解能をもつ単分子検出法、超並列の高感度分子検出法、新しいナノ磁性計測法などを開発しています。

              多探針AFM、STMの開発と利用


          高空間分解能単分子センシング法の開発と利用




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