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人間のように記憶も忘却もする新しい脳型素子

-世界初、たった一つの素子で複雑なシナプス活動を実現-

2011.06.27
(2011.06.28 更新)

大野 武雄 ( 博士研究員 )
鶴岡 徹 ( MANA研究者 )
寺部 一弥 ( MANA研究者 )
長谷川 剛 ( MANA主任研究者 )
青野正和 ( MANA拠点長 )
ジェームズ ジムゼウスキー ( MANAサテライト主任研究者、UCLA )

脳の神経活動の特徴である2つの現象「必要な情報の記憶」と「不要な情報の忘却」をたった一つの素子で自律的に再現する新しい素子“シナプス素子”の開発に世界で初めて成功した。このシナプス素子のサイズは、脳の神経回路におけるシナプスのサイズと同程度であり、人間並みの高度な人工知能を搭載したロボットの開発にも大きく寄与することが期待される。

図1 人間の記憶に関するモデル。情報入力の高頻度な繰り返しは長期記憶を形成するのに対し(赤色の線)、低頻度な入力は長期記憶を形成せず、短期記憶となる(青色の線)



図2 画像記憶の実験結果。低頻度で入力した「2」は短期記憶しか形成されず、時間とともに記憶レベルが減衰した。一方、高頻度で入力した「1」は長期記憶を形成し、高い記憶レベルが持続した。




記事・報道

■新聞
毎日新聞(2011年6月27日6面)
日本経済新聞(2011年6月27日9面)
日刊工業新聞(2011年6月27日17面)
茨城新聞(2011年6月27日21面)
科学新聞(2011年7月8日2面)


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