日本物理学会の第８回（2014年）若手奨励賞（領域７）を鴻池貴子 独立研究者（前所属 東京大学 物性研究所 極限環境物性研究部門長田研究室元助教）が受賞いたしました。

同賞は将来の物理学を担う優秀な若手研究者の研究を奨励することを目的とし、2007年に設けられました。この度の受賞は多重極限環境下(低温・強磁場・高圧)における熱物性測定技術を確立し、それを多層ディラック電子系と見なせる圧力下有機導体に適用することによって単原子層のグラフェンでは困難であった比熱や熱起電力測定を成功させ、巨大ネルンスト効果を発見するなど、ディラック電子系の熱物性研究への貢献が認められたものです。

平成26年3月27日、日本物理学会 第69回年次大会にて授賞式・受賞記念講演が行われました。